(スマホ売却)売却することのできないスマホとは?【第8回目・知識編】

 

【今回のテーマと前回の内容】

今回は少し横道にそれますが、「売却することのできないスマートフォン」というテーマについて、「どのようなスマートフォンが対象になるのか」について説明していきます。

なお、前回は「高く売却するためにスマートフォンを新たに購入したときの心得」というテーマにおいて、スマートフォンを将来的に売却したいと考えている方が、新たにスマートフォンを購入した際に、商品価値を下げないようにするために行っておくべき対策について解説しました。

前回の記事:(スマホ売却)高く売却するためにスマホを新たに購入したときの心得【第7回目・知識編】

【このシリーズについて】

このシリーズでは中古スマートフォン(白ロム)の売却に長く携わっていた管理人が、これからスマートフォンを売却しようと考えている方へ「基本的な知識」・「高く売却するための方法」や「自身で売却するため」のハウツーをまとめています
スマートフォンの売却を考えている方も考えていない方も、スマートフォンの知識として有益な情報を含めていますので、お時間がある際にでもぜひ読んでいただけると大変嬉しく思います。

記事一覧はこちらからご覧いただけます。

【売却することのできないスマートフォンとは?】

売却することのできないスマートフォンとは、買取・売却価格が「極端に低い」か「全く発生しない」端末や、中古スマートフォン売買を行う業界やサービスにおいて自主規制に基づき取引が制限されている状況の端末の事です。
具体的には次の状況におかれているスマートフォンの事を指します。
①水没しているスマートフォン
②ひどく破損しているスマートフォン
③分割払いの支払いが完了していないスマートフォン
④ネットワーク利用制限の判定が「✕」となっているスマートフォン
⑤アクティベーションロックやデバイスプロテクションなどが動作しているスマートフォン

さて、それぞれの状況について、具体例を踏まえて解説していきます。

【①水没しているスマートフォン】

水没しているスマートフォンとは「明らかに水没が分かる状態」・「水濡れ反応シールが水没判定となっている」状態におかれた端末のことを指します。

水没しているスマートフォンは買取・売却価格がほとんどつきません。
基盤の腐食が原因でショートがいつ起きるかがわからず、今は動作していても将来的に動作しなくなる可能性が非常に高い、ハイリスク品であるからです。
中古スマートフォン取扱事業者では買取を行わない場合や、買取を行っても大変安価な価格での買取となります。
オークション・フリマサービスではジャンク品として出品することで、部品取りや自分で部品を交換するといった購入者がいる可能性がありますが、相場と比べ大きく値が下がるか、売却に至らないケースが多くあります。

スマートフォンを含む携帯電話機には水濡れを検知するシールが貼られています。

■対策

スマートフォンを始めとする精密電子機器にとって、水没は命取りです。
防水を謳うスマートフォン製品であっても、何らかの理由によって水が本体内に侵入することがあり、十分に注意が必要です。
また、故意に水につけるなどの行為は避けるべきです。

【②ひどく破損しているスマートフォン】

ひどく破損しているスマートフォンは、使用上影響したり・使い続けることにより破損を起因とする故障が起こる可能性がある状態にある端末のことを指します。
具体例を挙げていきましょう。

■外装破損しているスマートフォン

例として掲載したスマートフォンには、右上の角に大きな欠けが見られます。
強い衝撃などで外装が大きく破損しているスマートフォンは破損部分からの異物混入や浸水などの可能性があり、今は動作していても潜在的に不意な水没のリスクがあります
これらの理由により、買取・売却価格は大きく下がります。

■端子接続分が破損・腐食しているスマートフォン
金属腐食のイメージ
出典: 腐食の基礎「金属の魅力をみなおそう第5回 腐食」東北大学 正橋直哉教授
http://www.trc-center.imr.tohoku.ac.jp/_userdata/mono56_2.pdf

端子接続部が破損・腐食しているスマートフォンは、充電やパソコンとのデータ通信に支障がある(将来的に発生する可能性がある)ことが明確です。
また、腐食が起きている場合は、水没や水濡れが強く疑われます。
これらの理由により、買取・売却ができない場合がほとんどです。

■対策

外装や端子部分へのダメージが少なくなるように、使用しましょう。
また、端子部分に異変や破損が生じた場合は、速やかに修理を依頼しましょう。

【③分割払いの支払いが完了していないスマートフォン】

分割払い契約の例

携帯通信事業者から購入したスマートフォンにおいて、本体代金を12〜48回払いで支払う契約となっており、まだ分割払いを支払い中の端末のことを指します。
この分割払いの支払いが完了していない間は、買取・売却に際して次の制限があります。

■中古スマートフォン取扱事業者に買取依頼する場合

買取を行わない、または、買取価格の支払いが2回以上に分かれる(買取時・分割払い完済時)事が多くあります。
また、分割払いが完了しているスマートフォンとくらべ、分割払いが行われなくなることによる、ネットワーク利用制限対象となるリスクや、買取価格の分割支払いコストが生じることにより、買取価格総額が下がる傾向にあります。

■オークション、フリマサービスで売却する場合

オークション・フリマサービスでは分割払いが完了していないスマートフォン(ネットワーク利用制限判定が▲)の出品は規約上認められていません。

ネットワーク利用制限判定が▲となっている

■対策

分割払いの繰り上げ返済を行うことができます。
繰り上げ返済はスマートフォン販売元の携帯通信事業者に問い合わせることで、手続きを行うことができます。
繰り上げ返済後、ネットワーク利用制限判定が▲から○になったことを確認した上で、買取依頼や売却を行いましょう。(即日〜2ヶ月程度の時間が必要となります。)

なお、ネットワーク利用制限の調べ方や判定を変更する方法については、次の記事が参考になります。
ネットワーク利用制限の調べ方・結果の意味と判定を変更する方法

【④ネットワーク利用制限の判定が「✕」となっているスマートフォン】

携帯通信事業者が販売したスマートフォンにおいて、ネットワーク利用制限の判定が「✕」となっている端末は業界の自主規制により、買取や売却を行える場所がほとんどありません
一部で買取を行っている業者がありますが、買取価格は相場と比べ大きく下がります。

【⑤アクティベーションロックやデバイスプロテクションなどが動作しているスマートフォン】

スマートフォンを正規の所有者以外が利用することを防ぐために、拾得・盗難に備えた機能があります。
iPhoneには「アクティベーションロック」・Androidには「デバイスプロテクション」という無断利用(セットアップ)防止機能が搭載されています。
買取依頼や売却時は正しい手順の初期化等をおこない、この機能が無効化されている必要があります。

一部では無断利用(セットアップ)防止機能が動作していても買取を行っている業者がありますが、買取価格は相場と比べ大きく下がります。

【今回のポイントと次回のテーマ】

第8回では「売却することのできないスマートフォン」というテーマについて、4つの例をあげて、理由とともに解説していきました
第1回から第8回では「スマートフォンを売却するために必要な知識」について、解説しました。
知っていると感じたことや、知らなかったという気づきもあったかと思いますが、少しでもお役に立っていれば幸いです。

次回以降は「実際にスマートフォンを売却する際の実践的な情報」として「実践編」へ移行していきます。
次回は「スマートフォンを売却する前に行っておく事(実践編)」というテーマについて、解説していきます。
スマートフォンを売却する前に「確認をするべきこと」・「手続きするべきこと」・「操作や作業しておくべきこと」などを具体的に解説していきます。
(スマホ売却)スマホを売却する前に行っておく事【第9回目・実践編】

お読みいただき、誠にありがとうございました。