こんにちは。
中古スマートフォン販売店で購入した「ソフトバンク版Pixel6a」が突如、赤ロム(ネットワーク利用制限対象機)になっていました。
さて、Pixel6aは販売時よりSIMロックがかかっていないSIMフリー端末です。
赤ロムとなった今でも、他社SIMカードを使用できるのかを検証してみました。
記事内の表について、一部誤りがありました。
コメントにてご指摘いただき、修正を実施いたしました。
お知らせいただき、心より感謝申し上げます。
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赤ロムになったときに、できること・できないことについてまとめています。
【赤ロムって?】
■赤ロムとは?=ネットワーク利用制限中
ざっくり説明すると、携帯通信会社から販売された電話機において、「電話機本体代金の未払い」・「詐取・窃取」や「補償サービスを使用した際に、被害端末として届け出された電話機」などに該当すると、携帯通信会社のネットワーク(音声通話やモバイル通信)を使用できなくなる事象や、その事象にあてはまる電話機のことを指します。
ネットワーク利用制限・赤ロムってなに?さらに詳しく知りたいという方は、次の記事も参考になると思いますので、併せて確認してみてください。
・ネットワーク利用制限とは?(=赤ロム)
・TOP【Q&A方式で解決】ネットワーク利用制限の判定についてどこよりも細かく解説
■なんで赤ロムになったのでしょうか?
原因として前の利用者が「本体分割代金を支払わなくなった」・「端末を紛失したと偽って、補償サービスを使って新しい電話機を入手した」や「そもそも不正契約だった」などが推測されます。
余談ですが、スマ辞書ライターとしては、中古スマートフォン販売店の「赤ロム保証」を使って交換ないし返金してもらえばいいので、端末代金という金銭的な損失はありませんでした。
※サービス展開の検証機として使っており、もろソフトバンク回線を使っていたので、データの移行等にかかる時間やガラスフィルムの費用は実質的な損失ですが、これは中古端末を使用していれば万一にでも当たるものとして、仕方がないことと思っています。
【さっそく検証】
予備情報の簡単な説明も終えたことですので、さっそく検証してみましょう。
検証内容は大手携帯通信会社のSIMカードを使用して、「データ通信」・「音声通話」が可能であるかを確認してみます。
データ通信はスピードテストでおなじみの「Speednet(Ookla)」アプリで通信速度の測定ができるかどうかを基準とします。(速度測定ができる=データ通信が通っていると判断します。)
音声通話は「117(時報)」につながるか否かを基準とします。
※SIMロックについて
Pixel6aは販売時よりSIMロックがかかっていないSIMフリー端末です。
販売時にSIMロックが有効である(後に手続きと操作で解除できる)機種に関しては、SIMロックの解除(手続き・操作)が赤ロムになる前にされている場合は、今回と同様の結果を得られると思います。
赤ロムになった後はSIMロックの解除手続きができないため、Wi−Fi運用など限られた使用方法でしか活用できません。
■ソフトバンクのSIMカードにおいての通信可否
(結果)
待受状態→「圏外」表示/モバイルデータ通信も開始されていない状態
音声通話→使用不可
モバイルデータ通信→使用不可
(考察)
ソフトバンクにおいて、ネットワーク利用制限対象となっているため、基地局に接続拒否をされていることがわかります。
■ワイモバイルのSIMカードにおいての通信可否
(結果)
待受状態→「圏外」表示/モバイルデータ通信も開始されていない状態
音声通話→使用不可
モバイルデータ通信→使用不可
(考察)
ソフトバンクにおいて、ネットワーク利用制限対象となっているため、サブブランドのワイモバイルの契約であっても、ソフトバンク本家同様に基地局に接続拒否をされていることがわかります。
■NTTドコモのSIMカードにおいての通信可否
(結果)
待受状態→電波を掴んでいる/モバイルデータ通信も使用可能状態
音声通話→利用可能
モバイルデータ通信→利用可能
(考察)
ソフトバンクにおいて、ネットワーク利用制限対象となっていますが、他社網であるドコモ網では制限を受けないため、問題なく通信が利用できたと考えられます。
■auのSIMカードにおいての通信可否
(結果)
待受状態→電波を掴んでいる/モバイルデータ通信も使用可能状態
音声通話→利用可能
モバイルデータ通信→利用可能
(考察)
ソフトバンクにおいて、ネットワーク利用制限対象となっていますが、他社網であるKDDI網では制限を受けないため、問題なく通信が利用できたと考えられます。
■UQモバイルにおいての通信可否
(結果)
待受状態→電波を掴んでいる/モバイルデータ通信も使用可能状態
音声通話→利用可能
モバイルデータ通信→利用可能
(考察)
ソフトバンクにおいて、ネットワーク利用制限対象となっていますが、他社網であるKDDI網では制限を受けないため、問題なく通信が利用できたと考えられます。
■楽天モバイルにおいての通信可否
(結果)
待受状態→電波を掴んでいる/モバイルデータ通信も使用可能状態
音声通話→利用可能
モバイルデータ通信→利用可能
(考察)
ソフトバンクにおいて、ネットワーク利用制限対象となっていますが、他社網である楽天モバイル(MNO)網では制限を受けないため、問題なく通信が利用できたと考えられます。
【まとめ】
SIMフリー端末/SIMロック解除済み端末の場合、販売元の携帯通信会社(今回の場合はソフトバンク)において、ネットワーク利用制限対象電話機(=赤ロム)となった場合でも、他社網(他キャリア)での使用は問題ありませんでした。
理論上の対応表を作成しましたので、参考情報としてご活用ください。
なお、今回のPixel6aは日本国内の携帯通信会社において使用される主要周波数帯に対応していましたので、問題なく通信ができましたが、機種によっては電話機の対応周波数と携帯通信会社の使用周波数の組み合わせによっては使用できない事もあります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
楽天キャリア利用制限時のSIM使用可否は間違いでない?
ダッピー 様
スマ辞書をご覧いただき、誠にありがとうございます。
当該記事の「赤ロム制限回避早見表」(記事内9番目の画像)について、ご指摘の通り"楽天モバイル"行に誤りがあることを確認しました。
ご指摘いただき、誠にありがとうございます。
当該箇所ならびに他に誤りがあると考えられる箇所につきまして、修正を実施いたしました。
今後、記事ならびに画像等を作成する際、改めて正確性を期すよう努めてまいる次第です。
お知らせいただき、心より感謝申し上げます。
ありがとうございました。