【今回のテーマと前回の内容】

第12回目以降は連続して「オークション・フリマサービでスマートフォンを出品し売却するまでの流れ」について解説していきます。
これらの行程を1記事にまとめることは、難しいため複数回に分けて解説を行っています。
今回は「価格設定」・「出品手続」・「発送」と「買い手が見つからない時の検討事項」について解説していきます。

なお、前回は「出品画面に掲載するタイトル・説明文を作成する」という行程について、作り方の説明や実際に活用できるサンプルを用いて例示していきました。

前回の記事:(スマホ売却)出品画面に掲載するタイトル・説明文の作り方(ヤフオク・メルカリ・ラクマ)【第14回目・実践編】

【このシリーズについて】

このシリーズでは中古スマートフォン(白ロム)の売却に長く携わっていた管理人が、これからスマートフォンを売却しようと考えている方へ「基本的な知識」・「高く売却するための方法」や「自身で売却するため」のハウツーをまとめています
スマートフォンの売却を考えている方も考えていない方も、スマートフォンの知識として有益な情報を含めていますので、お時間がある際にでもぜひ読んでいただけると大変嬉しく思います。

記事一覧はこちらからご覧いただけます。

【オークション・フリマ出品までの大まかな流れ】

スマートフォンをオークション・フリマサービスで出品し、売却するまでの流れ
スマートフォン取扱事業者に買取を依頼する場合は、主に次の準備や行動をします。
↓↓第12回目で解説している内容↓↓
 ①出品するサービス(媒体)を選択する

↓↓第13回目で解説している内容↓↓ 
②出品画面に掲載する写真を撮影する

↓↓第14回目で解説している内容↓↓ 
 ③出品画面に掲載するタイトル・説明文を作成する

↓↓今回の記事で解説している内容↓↓ 
 ④価格を設定する・出品手続きを行う

 ⑤買い手がついた場合は、スマートフォンを発送する。
 ⑥取引完了後、入金手続きを行う。
 ⑦(買い手がつかない場合)出品を見直す

なお、出品するスマートフォンで行っておくべき作業については、次の記事が参考になります。

(スマホ売却)スマホを売却する前に行っておく事【第9回目・実践編】 

【価格を設定する】

オークション・フリマサービスへ出品する際に、出品価格を設定する必要があります。
出品しようとしているスマートフォンの取引相場の調べ方は、次の記事を参考にしてください。
【第4回】スマートフォンをいくらで売却できるかを調べる その1
【第5回】スマートフォンをいくらで売却できるかを調べる その2

相場を参考にして、「おまけの有無」・「付属品の有無や欠品」・「本体の状況(傷や破損等」の状況により、相場から加算・減算を行い、出品価格を設定しましょう。
相場から大きくかけ離れた出品は敬遠されがちであることを念頭に置いておきましょう。

価格参考※あくまで目安です。
「完品・美品の出品」=相場価格×1〜1.1
「付属品の欠品がある状態での出品」=相場価格×0.8〜0.9
「本体にたくさんの傷がある」=相場価格×0.8
「本体に破損がある」=相場価格×0.5〜0.7

価格の参考は、他の出品者の価格や直近の取引成立価格(相場)とその出品に対しての「いいね数」・「お気に入り数」や「入札数」などを総合的に見て判断することがよいでしょう。
また、価格設定の際は「手数料率」や「配送コスト負担」を加味して算出しましょう。

【配送方法の選択】

配送方法を選択する場合は「事故補償のある追跡可能な配送方法」を選択することでトラブルが起こる可能性が低くなります。
※ポスト投函である配送方法と事故補償のない配送方法は今回の解説から除外しています。
梱包サイズを小さくすることができれば、送料を抑えることができます。

■サイズ表

■各サービスと配送方法毎の送料

ヤフオクメルカリ

ラクマ

各サービスと配送方法毎の事故補償上限

【出品手続きを行う】

オークション・フリマサービスのWEBページやスマートフォンアプリから出品手続きを行いましょう。
各サービスにおいて入力する必要のある項目は、大きく変わりません。

・商品写真
出品画面に掲載する「商品写真」をアップロードします。
出品商品の写真の撮影・掲載ポイントについては、次の記事が参考になります。
【第13回】オークション・フリマサービでスマートフォンを出品し売却するまでの流れ(その2)

・商品名
出品画面に掲載する商品タイトルを入力します。

・商品説明
出品画面に掲載する商品説明を入力します。
出品画面に掲載するタイトルや説明文の作成については、次の記事が参考になります。
【第14回】オークション・フリマサービでスマートフォンを出品し売却するまでの流れ(その3)

・個数(ヤフオクのみ)
出品商品の個数を指定します。

・送料負担
購入されたときの送料負担を誰が行うかを選択します。
「出品者負担」が好まれる傾向にあります。

・配送方法
配送方法を選択します。
必ず追跡のできる方法で、配送事故時の補償がある配送方法を選択します。
詳細は前項の【配送方法の選択】を参考にしてください。

・発送元の地域
発送元の地域を都道府県単位で選択します。

・発送までの日数
購入者が決定して支払いが完了してから、発送までにかかる日数を選択します。
一般的に支払い完了から1〜2日以内に発送される出品が好まれます。

・終了日時(ヤフオクのみ)
オークションを終了する日時を設定できます。
ただし、後述する即決価格を設定した場合は、その価格で入札されるとオークションが終了します。

・商品価格
商品の価格を設定します。
オークション方式の場合は、開始価格と即決価格を入力します。
(人気機種の場合は開始価格を1円にすることで集客の向上につながりますが、不人気機種やオークション実施期間(終了日時)が短い場合は思ったより価格が上昇しない可能性があるため、開始価格を自身の希望する最低購入希望価格にて設定します。)
フリマサービスの場合は、手数料や送料負担を加味した商品価格を設定します。
前項の【価格を設定する】も参考にしつつ、商品価格を設定します。

【買い手がついた場合は、スマートフォンを発送する】

出品したスマートフォンに買い手がついた場合は、予め指定した発送方法にてスマートフォンを発送します。
発送時のポイントと流れは次のとおりです。
①出品説明に記載した付属品(おまけ含む)が不足していない事を確認します。
②本体を同梱する。

③ラップなどで水濡れ対策を行う
④梱包材(プチプチや新聞紙など)で衝撃対策を行う

⑤袋やダンボールへ梱入する
⑥封が解かれないようにしっかりと梱包する。

⑦送り状の荷扱オプションに「ワレモノ」・「下積み厳禁」を指定する。
⑧送り状の品名欄に「スマートフォン(電池込)」であることを表記する。
→空輸不可品のため

⑩「①〜⑨の行程」を行い、配送事業者の指定するセンター・拠点やコンビニエンスストアから発送します。
購入者が受取日時をしている場合は、発送時に指定を行います。
その後、購入者が受領し、「受け取り連絡」を行うと取引が完了します。

※クレーム等が発生した場合は、誠意を持って内容を伺い、出品者側に非があると思われる場合は、返品を受けて返金を行うか、一部返金(修繕費分)などの対応を行います。
なお、運送中の事故が疑われる場合は、運輸会社の補償を受けられる可能性があるため、クレーム対応と並行しながら、利用した運輸会社へ、問い合わせを行いましょう。

【取引完了後、入金手続きを行う】

取引完了後、売上=「購入金額から手数料と送料(出品者負担の場合)が差し引かれた金額」が計上されます。
各オークション・フリマサービスの指定する方法で、振込依頼を行うことで入金されます。
振込依頼時に「入金予定日」が示されます。
「入金予定日」に売上が入金されたことを確認できれば、オークション・フリマサービスでスマートフォンを売却するすべての行程が完了します。

お疲れさまです!

【(買い手がつかない場合)出品を見直す】

買い手がつかない場合は出品を見直す必要があります。
見直すためには「同じ商品を出品して成約した他の出品者の出品ページ」と自身の出品ページを比較する必要があります。

多くの場合は「価格設定」が原因であることが多いです。
なお、他の出品者が同じ商品を出品していない場合は、中古スマートフォン取扱事業者に買取依頼を行うことも検討してください

【おわりに】

「中古スマートフォン A to Z(売却したい方向け)」の連載は完了となります。
スマートフォンを売却したいと思われている方に、必要な情報がお届けできていれば幸に存じます。

なお、今後も省令や各サービス等の改訂があった際には、時勢に合わせて内容を変更する場合があります
皆様もスマートフォンを売却したいと思われた際には、各サービスの最新の情報を入手するように努めていただけると、円滑な売却が行えるかと思います

連載をお読みいただき、誠にありがとうございました。

今後も「スマ辞書」では携帯電話やスマートフォンに関するニュースやコラムを発信していくメディアとしてすこしでも有益な情報をお届けできればと考えております。

今後とも何卒よろしくお願いも仕上げます。

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