【概要】

QUICPayとは日本国内で発行・利用されている非接触決済手段です。
カードまたは携帯電話機に搭載されているタイプの2つがあります。
株式会社JCBが運営し、同社または同社の提携先がサービスを提供しています。

【特徴】

クレジットカード請求となる場合は後払い方式です。
デビットカードの口座残高から即時引き落とされる場合は先払い方式です。
QUICPay加盟店において2万円を超える決済に利用できません。
QUICPay+(プラス)加盟店においては紐付けされているクレジットカード等の利用枠の許容範囲まで利用できます。

【利用するために必要なもの】

携帯電話では次の条件にあてはまる端末でQUICPayを使用することができます。
おサイフケータイのサービスとしてフィーチャーフォン(ガラケー)ならびに、Android搭載スマートフォンに提供されている「QUICPayモバイル」は2021年3月31日(水)までに提供が終了します。

■対応する端末

・Android端末の場合
日本のGoogle Payを利用することができる機種
→Google Payアプリにクレジットカードをまたはデビットカードを追加することで利用することができるようになります。

iPhoneの場合
「iPhone7以降のiPhone」または「Apple Watch※」
Apple Payの機能よりクレジットカードまたはデビットカードを追加することにより利用することができます

※Apple Watchの諸条件
日本で販売されたApple Watch2 または
Apple Watch3以降の機種
注:watchOS3.1以上がインストールされている必要があります。

いずれの場合も対応するクレジットカード・デビットカードを持っている必要があります。

【実店舗においての利用方法】

①QUICPayに対応している店舗では、支払い時に「QUICPayで支払う」旨を会計担当者へ伝えます。
②決済端末にQUICPay搭載カードまたは携帯電話機をかざします。
※携帯電話を使い場合はロック解除などを行い、決済待機状態にします。
③問題なく終了した場合は決済端末から「クイックペイ」と音がなります。

 

【QUICPayの仕組み(与信枠)】

※QUICPay+はこの仕組とは異なります。
 QUICPay+とは利用上限額が2万円以上となり、デビットカードも紐付けられるQUICPayの拡張サービスです。 QUICPay+は取引毎に与信照会を行うため、この仕組は当てはまりません。

QUICPayは比較的スピーディーに決済ができる手段のひとつです。(iDも同様です。)
その理由のひとつとして、特定の条件下であればセンター問い合わせ(与信照会)を行わずに決済ができるためです。
その仕組の特徴的な事として、QUICPayカード(搭載携帯電話機)には「与信枠(=利用可能残高[後払])の情報」が書き込まれます
与信枠はクレジットカードの与信枠を超えない範囲で、30,000円分の与信枠がQUICPayカード自体に付与され、書き込まれます
このため、決済端末でQUICPayを読み取った際に、QUICPayカード自体の残与信枠を超えない場合は原則として「センター問い合わせ」を行わずに、そのまま決済を進めると行ったプロセスで決済が行われます
与信枠はQUICPayの利用毎に減算されていき、与信枠が不足した場合に限り、「センター問い合わせ」を行います。

出典: JCBとイオンクレジットサービス、非接触ICカードおよびiモードFelicaサービスを活用した新決済サービス「QUICPay(クイックペイ)」を共同開発 2004年7月20日
https://www.aeonfinancial.co.jp/-/media/AeonGroup/Aeonfinancial/Files/news/2004/news040720.pdf?la=ja-JP

「センター問い合わせ」の際に連携しているクレジットカードの与信枠が十分に残っている場合は、30,000円分の与信枠を決済端末経由でQUICPayカードに対して書き込みします。

この仕組みにより、毎回のセンター問い合わせを行わずにスピーディーに決済ができる仕様となっています。

※株式会社JCB以外から発行されたカードでQUICPayを利用している場合、QUICPayカードに30,000円の与信枠を与えると同時に、クレジットカードの与信枠(利用可能残高)は30,000円減算されます。

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