【概要】
格安SIMとは通信料金が大手携帯通信事業者とくらべ、低く設定されている契約を提供する携帯通信事業者や契約のことを指します。
格安SIMとは日本語的には誤用であり、正しい日本語で表現するのであれば「格安で利用することのできる携帯通信事業者」です。
【格安SIMはどのような携帯通信事業者が提供しているのか】
格安SIMは大手通信事業者(MNO)のサブブランドであるワイモバイルやUQモバイルのほか、
大手通信事業者の回線を借りて利用者に提供をしているMVNO(仮想移動体通信事業者)が提供しています。
【格安SIMはなぜ安いのか】
設備・販路面で多くのコストをカットしているためです。
自前において用意する通信ネットワーク設備が大手携帯通信事業者(MNO)と比べ少なく、サービスの勧誘・提供・販売や窓口業務の経路をインターネット上に重点を置くことでコストが下がり、最終的には利用者が支払う月額料金が大手通信事業者よりも大幅に安くなるという理屈です。
採算性や利用感についてはMVNO(仮想移動体通信事業者)の項もご覧ください。
【語源】
この項目はスマ辞書ライター独自の推測に基づき記載されています。
・語源
契約とSIMカードが紐付けされていることや、実際に使う時にはSIMカードの差し替えが必要であることより、「SIMカード」を印象づけてそこに「格安」という単語をつけることで「格安SIM」という単語が生まれたのではないかと推測されます。
・いつから「格安SIM」という単語が使われ始めたのか
格安SIMという単語は2010年暮れ頃に情報サイトで「iPad向けの格安microSIM」という投稿から生まれたのではないかと推定しています。
当初は格安SIMはデータ通信専用SIMカード(電話利用はIP電話)で提供されることがほとんどでした。
その後2013年には携帯電話ニュースサイトでもちらほらちと「格安SIM」という単語を用いるようになっています。
2014年〜2015年頃には「格安SIM」・「格安スマホ」などの単語をMVNOが使い始めました。