【今回のテーマと前回の内容】
今回は「高く売却するためにスマートフォンを新たに購入したときの心得」というテーマについて、新しいスマートフォンを購入した方が、いずれは売却しようと思っている場合、スマートフォンの価値を保てるようにするためにはどうすればよいか、解説していきます。
スマートフォンを売却する予定のない方も、長くスマートフォンを使うにはどうすればよいかの参考になるかと思います。
ぜひご活用ください。
なお、前回は「どのようなスマートフォンが高く売れるのか?」というテーマについて、7つのポイント(法則)を挙げて解説していきました。
前回の記事:(スマホ売却)どのようなスマホが高く売れるのか?【第6回目・知識編】
【このシリーズについて】
このシリーズでは中古スマートフォン(白ロム)の売却に長く携わっていた管理人が、これからスマートフォンを売却しようと考えている方へ「基本的な知識」・「高く売却するための方法」や「自身で売却するため」のハウツーをまとめています。
スマートフォンの売却を考えている方も考えていない方も、スマートフォンの知識として有益な情報を含めていますので、お時間がある際にでもぜひ読んでいただけると大変嬉しく思います。
【商品価値の保全】
スマートフォンを将来的に買取依頼・売却することを考えている場合、必ず念頭に入れておきたいこととして、大切に丁寧に使うことが非常に重要なポイントとなります。
すなわち商品価値をどれだけ落とさずに、使用していくかかということになります。
スマートフォンは「使用感や傷の有無」・「破損状況」によって、買取・売却価格が大きく下がってしまいます。
いつかは売却したいと考えている場合、必ず実施しておきたいポイントは次のとおりです。
①画面保護フィルムを貼り付けて使いましょう。
②保護ケースを装着して使いましょう。
③万が一故障した時は正規店や正規窓口で修理を行いましょう。
④本体以外の付属品もすべて保管しておきましょう。
さて、各ポイントについて解説をしていきます。
【①画面保護フィルムを貼り付けて使いましょう】
スマートフォンは画面(ディスプレイ)が大部分を構成しています。
画面表示や操作を行う部分ですので、画面(ディスプレイ)は非常に重要なパーツであり、液晶やガラス部品を含んでいるため、落下などでスマートフォンの部品の中で最も破損しやすい箇所になります。
画面の傷や破損があると、買取・売却価格が大幅に下がってしまいます。
落下事故などは避けられない側面がありますが、傷や破損をできる限り防ぐため、落下した際も画面を保護するための画面保護フィルムを貼り付けて使用しましょう。
また、画面保護フィルムを選ぶ際はプラスチックタイプと比べ、ガラスタイプの方が、耐衝撃性に優れています。
保護フィルムの製品によっては、画面の一部を保護できない物がありますが、画面全面を保護できる製品を選び、使うことをおすすめします。
【②保護ケースを装着して使いましょう】
スマートフォンは不意な落下や硬いもの(鍵など)との接触により、画面だけでなく角・外周や背面を傷つけたり破損してしまうことがあります。
本体筐体の傷や破損は、買取・売却価格を下げる要因の一つになります。
これらのことを防ぐために、スマートフォンは保護ケースを装着して使用しましょう。
なお、一部の製品はサイドボタンやスピーカー部分を保護することができないものが存在しますが、
裸となっている部分に傷がついてしまうこともあるため、全側面をしっかりと保護できるケースを使用しましょう。
また、保護ケースは柔らかくて分厚い素材であるTPU製のケースをおすすめします。
(参考)保護ケースによく使われる素材
【③万が一破損や故障した時は正規店や正規窓口で修理を行いましょう】
どんなに対策をしていても破損や故障が起きてしまうことがあります。
しかし、破損や故障が起きた時は、正規店や正規窓口で修理をすることを強くおすすめします。
スマートフォンメーカーの認定していない、非正規の修理店や窓口で修理を行うと、メーカー保証やメーカー修理対応を断られてしまう可能性が非常に高くなります。
非正規の修理店や窓口における修理では、汎用パーツの使用や未熟練な修理担当者が修理を行う可能性があり、本来求められる品質の担保がありません。
そのような非正規修理を行ったスマートフォンは中古市場では避けられ、買取・売却価格が大きく下がる一因となります。
これらのことから、破損や故障が起きた時はメーカーが指定する正規店や正規窓口に修理を依頼しましょう。
【④付属品はすべて保管しておきましょう】
付属品はすべて保管しておくことで付属品完品となり、付属品欠品の場合と比べ、買取・売却価格が上がる傾向にあります。
購入時に本体と同梱されていた付属品はなくさないように保管しておきましょう。
また、付属品を使用する場合は、できるかぎり破損や紛失をしないように注意しましょう。
ちなみにオークション・フリマサービスでスマートフォンの外箱・付属品のみの出品があるのは、中古市場において付属品欠品を補うという需要があることに起因します。
【今回のポイントと次回のテーマ】
第7回では「高く売却するためにスマートフォンを新たに購入したときの心得」というテーマについて、商品価値の保全を目的とした4つのポイントを例示し、解説していきました。
Q.スマートフォンを買ったら、どのような保護が必要ですか?
A.購入直後から画面保護フィルム(ガラスフィルム)の貼り付け・本体カバー(TPU素材)を使い、スマートフォンを保護するべきです。
これらの保護を行うことで、スマートフォンを長く利用することができます。
また、傷や破損が無い場合は、売却時に「美品」として取引できるため、有利な条件で売却できる可能性が高まります。
Q.故障等による修理の際、メーカー修理(正規修理窓口・拠点)と非正規修理店の違いについて教えて下さい。
A.故障等が発生し修理する場合メーカー修理を行うことで、メーカーが定める品質が確保された状態で返却されます。
非正規修理店は「使えるように修理」しますが、修理担当者の技量や汎用部品の使用等により、メーカーが定める品質は保証されません。
また、非正規修理を行ったことを起因とする、不具合や故障が発生する可能性は否めません。
コスト面から見ると、一時的には「非正規修理店」の方が安価で済みますが、スマートフォンを”長期的に利用することを考えている”・”売却を考えている”場合、「新たな不具合や故障が起きた際」に修理不能となる可能性があるため、最終的にコストが余計に掛かったり、売却価格が下がる可能性があります。
Q.付属品をすべて保存しておくことにメリットはありますか?
A.あります。
付属品が全て揃っている場合、付属品欠品の場合と比べ、売却時に有利な価格で取引できる可能性が高いです。
次回は「売却することのできないスマートフォン」について解説していきます。
中古市場において”価値が低い”・”無価値となる”スマートフォンについて、説明していきます。
次回の記事:(スマホ売却)売却することのできないスマホとは?【第8回目・知識編】
お読みいただき、誠にありがとうございました。