【概要】

Wi-MAXとは無線通信の規格の一つです。
3GLTE4G5Gなどの規格と異なる点として、多量のデータを高速でやりとりすることに特化しています。
BWAとも呼ばれています。
なお、Wi-MAXの最新規格であるWi-MAX2.1ではLTEと互換性を持っており、使用する周波数帯域や提供されているサービスが特化されているという点以外は近似的な関係を持っています。

日本国内Wi−MAX規格での通信事業者最大手のUQコミュニケーションズはWi-MAX規格を利用したサービスは提供を終了しており、現在はWi-MAX2.1に完全移行しています。
※地域WiMAX事業は継続利用中です。

【特徴】

日本ではUQコミュニケーションズ(MNO)やMVNOによってWi-MAX2+(ワイマックスツープラス)というサービス名で提供されています。
この項ではWi-MAX2+について説明していきます。

■高速で大容量通信に対応している

Wi-MAX2+(旧規格:Wi-MAX)は高速無線データ通信の技術であり、工事不要で比較的安価で高速インターネットを利用できることから、単身赴任者・学生・引っ越しが多い人などに需要があります。

また通信制限も緩く、多くの提供条件として直近3日間で10GB(ギガバイト)を超えない範囲※であれば、月間の通信容量に上限はありません
直近3日間で10GBを超えた場合、その翌日の18時から2時の間、速度制限が実施されます。

■屋内やビル群では接続しにくいことがある

Wi-MAX2+で使用する周波数帯は2.5GHz(無線基地局↔端末機)のみであり、携帯電話で利用する周波数帯よりも高いものが使われています
このことにより、大容量・高速通信が実現できますが、その反面、屋内・ビル群・地下・地下鉄などの障害物に遮蔽される場合は、電波強度が弱くなる・全く届かなくなるといったケースが散見されます
これは使用する周波数帯が高くなると、直進性は強くなりますが、障害物に弱いという性質によるものです。

【仕様】

・使用する周波数と上位規格使用時の通信速度

【地域WiMAX】

出典:総務省地域広帯域移動無線アクセス(地域BWA)システム
https://www.tele.soumu.go.jp/j/adm/system/ml/area_bwa/

地域WiMAXとは、地域差による情報格差の解消ならびに地域においての「公共の福祉の増進」に寄与することを目的として導入された周波数2.5GHz帯を用いた電気通信業務の無線システムです。
2008年に開始されました。
主な利用目的として、「防災行政無線告知放送機」・「潮位/河川監視カメラ」・「災害時のWi-Fi開放のための設備」などと接続することが目的となります。
原則は、自治体内で完結する閉域ネットワークですが、接続可能な機器を配布し、インターネット接続サービスや地域情報を伝達する手段として利用している自治体も存在します。

なお、今後は地域BWA事業として高度化(WiMAX2.1もしくはAXPG方式)移行を進めています。

出典:地域BWA活用事例集3.0版-地域BWA推進協議会
http://www.chiiki-wimax.jp/images/upload/20181127165709_01.pdf
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