【はじめに】
Apple Watch Series4以降のApple Watchに対してWatch OS9が2022年9月12日に提供されました。
Watch OS9を利用するためにはiOS16に対応したiPhone8以降の端末※が必要という条件が追加されました。
※iOS16はiPhoneSE1/6s/7以前の端末は非対応です。
→すなわち、いままで使用できていたApple WatchとiPhoneの組み合わせであっても、ペアリング使用できなくなるパターンが発生するといった問題が生じます。
今回はこの問題について、挙動を検証してみようと思います。
【iPhoneSE1/6s/7とApple Watchがペアリングできなくなるパターンについて】
■既存のペアに対しては、Watch OS9が降ってくることがないため、今まで通り使用することができます。
いままでiPhoneSE/6s/7でApple Watchを使用している場合は、このまま使い続けていたとしてもペアリングされているApple WatchのOSがWatchOS9以降になるといったことはありません。
これはiOS16がインストールされているiPhoneでないと、Watch OS9のダウンロード・インストールを行うことができないためです。
■問題となるケースは次の2パターンです。
①興味本位でApple WatchをiPhone8以降のiPhoneとペアリングをし直して、Watch OS9以降にアップデートを行い、再びiPhone6s/SE/7とペアリングを行おうとした場合
②PhoneSE/6s/7のユーザーが新品中古問わず、Apple Watch Series4以降のApple Watchを購入した場合において、そのApple Watchに搭載されているOSがWatchOS9以降だった場合(特に、中古のApple Watchを購入しようとしている場合は注意が必要です。)
※ちなみに、Apple Watch Series3以前のApple WatchはWatch OS8.xが最終アップデートとなるため、この問題について心配することはありません。
【Apple WatchのWatch OSはダウングレードすることができない】
Apple WatchのWatch OSはiPhoneと異なり、直前のバージョンであっても自身でダウングレードすることができません。
※Apple Watchの検査用ポートを接続するための機器(iBUSなどで検索すると出てきます。)があれば、できる可能性があります。
ちなみに、Watch OSのダウングレードについて、かつてはAppleに修理依頼をすると対応してもらえたようですが、最近確認したところ、ダウングレード対応はしなくなったということです。(非常に残念です。)
【iPhoneSE1/6s/7でWatch OS9の搭載されたApple Watchをペアリングさせようとすると?】
次の画像で示すとおりエラーが表示されて、ペアリングを進めることができません。
【iPhoneSE/6s/7ユーザーがこれからAppleWatchを買う時の注意ポイント】
基本的には買わないことをおすすめします。
ただ、どうしてもという場合は、購入者都合で返品が可能なAppleストアで買うことをおすすめします。
中古品を購入する場合は、販売者や出品者に「Watch OS」のバージョンについて、問い合わせすることを徹底していれば、今回のようなケースは避けることができるかもしれません。
・Watch OSのバージョンの調べ方(iPhoneとApple Watchがペアリングされている必要があります。)
【おわりに】
ふと疑問になって実際に調査してみましたが、解決策のない問題となり、非常に残念です。
ユーザーによるダウングレードサポートができないのもどうかと思いますが、修理サポートでも対応してもらえないのは、本当にどうにもならないことなんだなと思いました。
いずれかは、iBUSを使ったApple WatchとPCを接続したごにょごにょをやってみたいと、興味を示したスマ辞書ライターでございました。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。