2021年10月以降に日本国内で発売されたスマートフォンやタブレットは、携帯通信事業者版であってもSIMロックが設定されていません。(=特別、手続きや操作せずともSIMフリーの状態)
現状、どの機種以降が対象かが分かりづらいので、ブランドごとに一覧でまとめています。
主要ブランドのみを記載しています。
楽天モバイルが販売元の機種に関しては、全機種SIMフリーの状態で出荷されているため、記載を省略しています。
あくまでも、下記に表記している機種以降でないとSIMフリーにならないということはなく、2015年10月以降に発売されたスマートフォンについてはSIMロック解除(所定の手続きと操作をすることでSIMフリーと同等になる)ができますので、くれぐれも誤解なきようお願いします。
SIMロック解除対応機種においての、手続方法や解除作業についてまとめページがありますので、ぜひとも参照してください。
【2021年10月以降に発売されたスマートフォンはSIMロックがかかっていない】
従来より段階的に携帯通信会社が販売するスマートフォンに対して、SIMロックが解除できるよう、総務省が舵をきっていました。
2013年にSIMロック解除対象機種を導入するようになったことが始まりです。
SIMロック解除対象機種はかなり限定されており、その実効性が薄いことより、2015年10月以降に発売されたスマートフォンはSIMロック解除を解除できることが原則となりました。
そこから6年たった2021年10月には、ついにSIMロックという仕組みを端末に組み込むことを禁止するまでに至りました。
スマートフォンがより多くの人に普及し始めたのが、東日本大震災(2011年3月)の後であることを考えると、10年という長い年月の間、SIMロックとの因縁に消費者は不便していたこととなります。
【SIMフリー義務化後初販売端末・型番一覧】
ここから紹介する機種は、SIMフリー義務化に各携帯通信会社から発売された、"出荷時からSIMロックがかかっていない(=SIMフリー)機種"です。
出荷時からSIMフリーということは、「SIMロックを解除する」という概念がないため、特に手続をすることなく販売元以外の携帯通信会社のSIMカードを利用することができます。(ただし、対応周波数などの問題で利用しにくいなどの問題点は存在します。=(造語)バンドロック)
■iPhone・iPad(Apple)
iPhone13シリーズ以降
iPhone SE(第3世代)以降
iPad mini 第6世代以降(2021年モデル)
iPad 第9世代以降(2021年モデル)
iPad Air 第4世代以降(2022年モデル)
(NTTドコモ/au/ソフトバンク/UQモバイル/ワイモバイル共通)
■Galaxy(サムスン電子)
・Sシリーズ
Galaxy S22(ドコモ型番:SC-51C/au型番:SCG13) 以降
Galaxy S22 Ultra(ドコモ型番:SC-52C/au型番:SCG14)以降
・Noteシリーズ
未確認
・Aシリーズ
Galaxy A22 5G(ドコモ型番:SC-56B)以降
・Z シリーズ
Galaxy Z Flip3(ドコモ型番:SC-54B/au型番:SCG12)以降
Galaxy Z Fold3(ドコモ型番:SC-55B/au型番:SCG11)以降
■Pixel(Google)
Pixel5a(5G)以降(ソフトバンク)
Pixel6 以降(au)
■Xperia(ソニー)
・1シリーズ
Xperia1 Ⅲ[読:えくすぺりあわんまーくすりー](ドコモ型番:SO-51B/au型番:SOG03/ソフトバンク型番:A101SO)以降
・5シリーズ
Xperia5 Ⅲ[読:えくすぺりあふぁいぶまーくすりー](ドコモ型番:SO-53B/au型番:SOG05/ソフトバンク型番:A103SO)以降
・10シリーズ
Xperia10 Ⅳ[読:えくすぺりあてんまーくふぉー](ドコモ型番:SO-52C/au型番:SOG07/ソフトバンク型番:A202SO)以降
・その他
Xperia Ace Ⅲ[読:えくすぺりあえーすすりー]
未確認
■AQUOS(シャープ)
・Rシリーズ
AQUOS R7(ドコモ型番:SHー52C/ソフトバンク型番A202SH)以降
・Zeroシリーズ
AQUOS zero6(au型番:SHG04/A102SH)以降
・Senseシリーズ
AQUOS Sense6(ドコモ型番:SH-54B/au型番:SHG05)以
降
・その他
AQUOS wish(au型番:SHG06/ソフトバンク型番:A103SH[法人向け]/ワイモバイル型番:A104SH)以降
■OPPO
OPPO Reno5A(A101OP)以降
OPPO A55s(ソフトバンク・ワイモバイル型番:A102OP)以降
■Xiaomi
Redmi 9T(ワイモバイル版)
Redmi Note10(au型番:XIG02)以降
Redmi Note10T(ソフトバンク型番:A101XM)以降
■arrows(FCNT[旧富士通])
Arrows we(ドコモ型番:Fー51B/au型番:FCG01/ソフトバンク型番:A101FC)以降
■ZTE
Libero 5GⅡ(A103ZT)
【出荷時にSIMロックが有効(義務化前)である最後の端末・型番一覧】
ここから紹介する機種は、SIMフリー義務化直前に各携帯通信会社から発売された、"出荷時はSIMロックがかかっている機種"です。
一定の条件を満たせば、購入時にSIMロック解除手続が実施されますが、機種に応じたSIMロック解除の作業をしない限り、端末側はSIMロックが有効なままで、特定の通信事業者のSIMカードしか使うことができません。
SIMロック解除の手続方法は次の記事にまとめています。
■iPhone・iPad(Apple)
iPhone12シリーズ以前
iPhone SE(第2世代)以前
iPad mini 第5世代以前
iPad 第8世代以前(2020年モデル)
iPad Air 第4世代以降(2020年モデル)
iPad Pro 11インチ 第3世代以前
iPad Pro 12.9インチ 第5世代以前
(NTTドコモ/au/ソフトバンク/UQモバイル/ワイモバイル共通)
■Galaxy(サムスン電子)
・Sシリーズ
Galaxy S21(ドコモ型番:SC-51B/au型番:SCG09) 以前
Galaxy S21+ 5G(au型番:SCG10)以前
Galaxy S21 Ultra(ドコモ型番:SC-52B)以前
・Noteシリーズ
Galaxy Note20 Ultra(ドコモ型番:SC-53A/au型番:SCG06)以前
・Aシリーズ
Galaxy A21 (ドコモ型番:SC-42A/au型番:SCV49)以前
・Z シリーズ
Galaxy Z Flip 5G(u型番:SCG04)以前
Galaxy Z Fold2(au型番:SCG05)以前
■Pixel(Google)
Pixel4a/Pixel4a(5G)以前(ソフトバンク)
Pixel5 以前(au)
■Xperia(ソニー)
・1シリーズ
Xperia1 Ⅱ[読:えくすぺりあわんまーくつー](ドコモ型番:SO-51A/au型番:SOG01)以前
・5シリーズ
Xperia5 Ⅱ[読:えくすぺりあふぁいぶまーくつー](ドコモ型番:SO-52A/au型番:SOG02/ソフトバンク型番:A002SO)以前
・10シリーズ
Xperia10 Ⅲ[読:えくすぺりあてんまーくすりー](ドコモ型番:SO-52B/au型番:SOG04/ワイモバイル型番:A102SO)以前
・その他
Xperia Ace Ⅱ[読:えくすぺりあえーすつー](ドコモ型番:SO-41B)以前
■AQUOS(シャープ)
・Rシリーズ
AQUOS R6(ドコモ型番:SHー51B/ソフトバンク型番:A101SH)以前
・Zeroシリーズ
AQUOS zero5(au型番:SHG02/ソフトバンク型番:A002SH)以前
・Senseシリーズ
AQUOS Sense5G(ドコモ型番:SH-53A/au型番:SHG03/ソフトバンク型番:A004SH)以前
■OPPO
OPPO Find X3 Pro(OPG03)以前
OPPO Reno3A(ソフトバンク型番:A001OP/ワイモバイル型番:A002OP)以前
■Xiaomi
Redmi Note9T(ソフトバンク型番:A001XM)以前
■arrows(FCNT[旧富士通])
Arrows Be4(ドコモ型番:Fー41A)以前
Arrows U(ソフトバンク型番:801FJ)以前
Arrows J(ワイモバイル型番:901FJ)以前
■ZTE
Libero 5G(ソフトバンク型番:A003ZT)以前
【おわりに】
さて、様々なブランドのキャリア版スマートフォンのSIMフリー状態での販売が始まりました。
しかしながら、他の通信事業者の主要周波数帯(バンド)に対応しない製品を出荷するという悪手も改善されるよう、多方面で動きがあります。
スマートフォンは安い買い物では無いにもかかわらず、このような機能制限や設計を行うことに、スマ辞書ライターも憤りを感じます。
また、端末メーカーはいかに自社のブランドイメージを下げてしまっているかは、容易に想像がつくでしょう。
今後の改善に期待したいものです。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。