Apple製品はモデル番号を見ることで、製品の供給目的を推測することができます。
さて、モバイルデータ通信の利用できるiPhoneについて、デモ機と通常版の相違点について簡単ながら紹介していきます。

デモ機のiPhone等を購入する際などに、参考にしていただければと思っています。

また、iPhone以外でもiPad/iPod touch/AirPodsシリーズ/Apple Watch/その他アクセサリ類などでも共通する情報もありますので、ぜひご覧ください。

【Apple製品はモデルの頭1文字をみることで、供給目的を推測できます。】

Apple製品には製品・カラー・容量ごとにモデル番号が付与されています。
このモデル番号の頭1文字を確認することで、供給目的を推測することが可能です。

例えば、iPhone13 256GBのRED(PRODUCT)の、新品として販売される製品のモデル番号は"MLNL3J/A"です。
このモデル番号の頭1文字が供給目的を推測するための鍵となります。
画像内でも説明していますが、詳細は次のとおりです。

■頭1文字目が「M」の場合

新品として販売される製品の型番です。
Appleストア・家電量販店・携帯通信事業者からiPhoneを購入した場合、このモデル番号の製品が納品されます。
※iPhone以外でもiPad/iPod/iPod touch/AirPodsシリーズ/Apple Watch/Macなどでも共通の規則です。

■頭1文字目が「N」の場合

交換機として使用される製品の型番です。
例えば、Apple Care+や携帯通信事業者の端末保証サービスなどで本体交換を行った場合は、このモデル番号の製品が納品されます。

この型番の製品はAppleストア・家電量販店・携帯通信事業者から販売されることはありません。
※iPhone以外でもiPad/iPod touchなどでも共通の規則です。

■頭1文字目が「F」の場合

整備品として販売される製品の型番です。
認定整備済製品としてAppleオンラインストアから新品と比べ15%程度割り引かれて販売されています。

日本の場合、iPhoneが認定整備済製品として出回るケースは僅少です。(存在はします。)
※iPhone以外でもiPad/iPod touch/AirPodsシリーズ/Apple Watch/Macなどでも共通の規則です。

・認定整備済製品 - Apple(日本)
https://www.apple.com/jp/shop/refurbished

■頭1文字目が「P」の場合

刻印サービスを使って購入された製品の型番です。
iPhoneやApple Watchは刻印サービスの対象外のため、このモデル番号の製品は存在しません。

・無料のメッセージ刻印とギフト包装 - Apple(日本)
https://www.apple.com/jp/shop/engraving-and-gift-wrap

■頭1文字目が「3」の場合

この記事の主題である「デモ機」の型番です。
店頭デモ機として使用される製品の型番です。
一般的に市場に頻繁に流通する製品ではありませんが、量販店・携帯通信事業者のショップなどから、買取業者に流され、中古品やジャンク品として販売されるケースがあります。
※iPhone以外でもiPad/iPod touch/Apple Watchなどでも共通の規則です。

【モデル番号の見方】

モデル番号の見方は2つの方法があります。
1つ目は「製品外箱から確認する方法」
2つ目は「設定」画面から確認する方法です。
「設定」画面からモデル番号を確認することのできる製品は限られており、iPhone・iPadとApple Watch(要ペアリング→Watchアプリから確認)となります。

【通常版とデモ機の相違点】

iPhoneの通常版とデモ機の相違点について、通常版と使用感などが変わることはありません。
ただし、下記の相違点があります。

■モデル番号がデモ機型番

ここまでの説明でも分かる通り、デモ機は判別できるようにモデル番号の表記が異なります。

■iPhone12以前のモデルではSIMロックの解除手続きを行うことができません。

デモ機の供給元が携帯通信事業者(キャリア)である場合、SIMロックの解除手続きができません。
例えばソフトバンクが供給元のデモ機の場合、半永久的にソフトバンクのSIMカードしか使用することができません。
※将来的に条件緩和等ある可能性もあるため、手続きをしてみる価値はあると思います。

ただし、iPhone13以降のモデルではデモ機であったとしてもSIMロックが掛かっていない状態で供給されるため、この問題は発生しません。

■修理サポート・Apple Care+についての噂と真否

下記の内容はあくまでも仮説のため、真正であることを保証するものではありません。

・Apple Care+に加入できない

→アクティベーション(初回起動)から30日以内であれば、Apple Care+に加入できる可能性が高いです。(実際に手続きページまで遷移しました。)
デモ機の場合、"Apple Care+に加入できる条件である、初回起動から30日以内"という短い期間のみ運用され・売却される"といったケースがほぼ皆無であることより、この噂が立ったものと考えられます。

・修理サポートを受けることができない

この噂に関しては、真実か否かを裏付ける証拠がほぼ皆無です。
ただし、"デモ機として再販されたApple Watchにおいて、通常通り修理サポートを受けることができる"ことを示唆するPOPなどが存在します。
このことより、デモ機であるが故にAppleの修理サポートを拒否されるということは、考えにくいかなと推測されます。

POPについての詳細は下記のブログに掲載されているPOP画像をご覧ください。(3H321J/A Apple Watch Series6 44mm ブルーアルミニウム GPS+Cellularのデモ機)

Apple Watch Series6 のデモ機(展示品)を買ってみた。デモモードって知ってる? | hitonoriblog
https://hitonori-sumaho.com/apple-watch-series6-demoki/

・ネットワーク利用制限の判定について

ネットワーク利用制限の判定について、「永久に▲(さんかく)判定」となるケースが見受けられますが、「◯(まる)判定」のデモ機も存在します。
一律で「永久に▲(さんかく)判定」となるというものではありません。

【デモ機を購入することのメリットとデメリット】

■メリット

・新品や通常中古品と比べ安価に購入することができる
・めずらしいものを手にできたことの満足感

■デメリット

・コンディションが悪い(内部的な要因)
店頭デモ機は常に充電されつつ・画面点灯されているケースが多く、ディスプレイ・バッテリーなどの劣化が通常中古品よりも進んでいる可能性が非常に高いです。
・SIMロックが解除出来ないモデルの場合、使用用途が限られる
・デモ機を売却する場合、通常中古品とは異なる価格(安価)での買取となる
中古スマートフォン買取業者の多くは、デモ機(デモ機型番)の端末は通常中古品の買取価格の案内とはなりません。
コンディションの悪さや装置・パーツのコンディションが不明瞭であることから、「ジャンク品」や「難有り品価格」ということで、通常中古品とくらべ大幅に減額された買取価格の提示となるケースがほとんどです。

【デモ機は買いか?】

「デモ機が買い」であるかどうかは、販売価格と実際に使用する人の価値観によって異なります。
ただし、「通常中古品とくらべて安価」というだけの理由で購入することは、避けたほうがよいと考えます。

前述したとおり、通常使いとは異なる環境下での使用であることにより、製品寿命が読めないこと・売却時に大幅に減額される(場合によっては買取不可)ことが、おすすめしない理由となります。

【おわりに】

以上、iPhone/iPadのデモ機についての相違点をまとめていきました。
コンパクトな内容でしたが、必要な情報は得ることができましたか?
「さらにこんな事を知りたい」などがありましたら、コメント欄やTwitterにてご意見を集めております。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。


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