【この記事の概要】

売却・譲渡をする前に、正しい手順で初期化を行わないと、セキュリティ機能などで買取業者が検品できない・購入者がセットアップできないなどの弊害が生じます。
この記事では売却や譲渡を目的とした、「Apple Watch」の正しい初期化の手順を、図解付きで紹介します。
また、正しくない手順で初期化をした場合に、どのような弊害が生じるかも紹介していきます。

【バックアップについて】

・この記事はご自身の責任でバックアップがしっかりと取られていることを前提としています。
Apple Watchの場合、「正しい初期化の仕方」を行うことで、自動的にバックアップが取られますが、スマ辞書ではデータ消失などの責は負いません。

【正しい初期化の仕方】

■準備するものは

・Apple Watch本体
・ペアリング(接続)しているiPhone
・Apple Watch充電器
・紐付けされているApple IDとそのパスワード

の4点です。

■手順

(ポイント)
・Apple Watchを充電しながら作業します。
・iPhoneの充電が十分にある状態で、作業します。

手順1:
iPhoneの「Watch」アプリを開きます。

手順2:
右上の「すべてのWatch」をタッチします。

手順3:
「(i)」マークをタッチします。

手順4:
「Apple Watchとのペアリングを解除」をタッチします。
タッチ後、再確認されますので、同様に「Apple Watchとのペアリングを解除」をタッチします。

手順5:
Apple IDのパスワードを求められます。
正しいパスワードを入力し、画面右上の「ペアリング解除」をタッチします。

手順6:
「Apple Watchとのペアリングを解除中」の表示が消えるまで、Watchアプリは閉じずに待ちます。

完:
iPhone上で「こんにちは」の画面が表示されていることと、
Apple Watch上で「iPhoneをApple Watchに近づけてください」と表示されていれば完了です。

Watchアプリは閉じても問題ありません。
また、AppleWatchは電源を切って問題ありません。

【正しくない初期化の方法とその弊害】

Apple Watchには複数の初期化の方法がありますが、これから紹介する方法で初期化を行った場合、Apple IDの紐付けが解除できない場合があり、アクティベーションロックという紛失・盗難時に再利用されないようにするセキュリティーの仕組みにより、買取事業者では検品ができない・購入者はセットアップできない問題が生じます。

■正しくない初期化の方法によって引き起こされる弊害

上記の手順とはことなる初期化の方法を実施した場合、Apple WatchにApple IDの紐付けが残ってしまいます。
拾得・盗難などで不正に利用されることを防ぐため、Apple IDの紐付けが残っている状態では次の利用者がペアリングしようとするとブロックする仕組みになっており、これをアクティベーションロックといいます。

■正しくない初期化の方法①

・Apple Watch本体単体で初期化をかける

■正しくない初期化の方法②

・iPhoneのWatchアプリ上で上記で解説している方法とこなる「リセット」操作

■正しくない初期化の方法③

・Apple Watch本体単体で強制初期化をかける

パスコード忘れなどでやむを得ず正しくない初期化手順を実施した場合は、初期化後に再度ペアリングを行います
その後、正しい手順で初期化を実施すれば譲渡の際に問題となりません。

【元所有者による遠隔操作でApple IDの紐付けを外す方法】

もし、正しくない初期化の方法や不具合でにより、Apple IDの紐付けが残った状態で、買取事業者やフリマ等の購入者に行き渡ってしまった場合は、次の手順により遠隔で紐付けを解除することができます。

多くのApple製品は共通の方法となっています。
次の記事に詳細の手順を図解していますので、参照してください。

【所有者による】(各Apple製品)遠隔でApple IDの紐付けを外す方法【図解付き】

もし、正しくない初期化の方法や不具合でにより、Apple IDの紐付けが残った状態で、買取事業者やフリマ等の購入者に行き渡ってしまった場合は、次の手順により遠隔でApple…

【中古等で譲り受け・購入した場合の自衛方法】

Apple Watchを譲り受けたり中古等で購入した場合、「アクティベーションロック」が有効になっていると使用することが出来ません。
自衛方法として、iPhoneとペアリングを行い、問題なくセットアップ(ペアリング)が完了すること動作が問題ないことを確認するまでは、「受取評価」などの不良がないことの承認はしないことが重要なポイントとなります。

万が一、アクティベーションロックがかかっていた場合は、元の所有者に前項の"【元所有者による遠隔操作でApple IDの紐付けを外す方法】"の手順を実施してもらい、Apple IDとの紐付けを外してもらうことを依頼してください。

紐付けを外してもらったあとに、正常にペアリングができるようになれば使うことができるようになります。
万が一、紐付けを外してもらえなかった場合や、アクティベーションロックが解除されない場合は、返品・交換等も視野に相談することが良いでしょう。

【おわりに】

この記事では”【売る前・譲渡前】Apple Watchの正しい初期化の方法”について、解説しました。
順次、他の製品の正しい初期化の方法についても、記事を公開する予定です。

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

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