【概要】
3G(第3世代移動通信システム)とは携帯電話の無線通信システムの1つです。
日本では2001年4月にNTTドコモが試験を行い、2001年10月にFOMAとして商用利用が始まったことからこの通信規格の使用が始まりました。
音声電話のみならず、画像や音楽などのマルチメディア・高速なデータ通信・テレビ電話などが利用できるように設計されています。
【特徴】
注:主に日本においての特徴について記述しています。
auではCDMA2000方式、NTTドコモやソフトバンクはW-CDMA方式という通信方式を採用しています。
従前の通信システムにくらべ通信速度が高速化※されており、様々なコンテンツ(写真などの画像データ・音楽や動画)を屋外でも送受信することができるようになりました。
※NTTドコモが提供していたFOMAのサービス開始初期の速度は、受信(最大)384Kbps/送信(最大)64Kbps
3Gが大きく普及した頃より、NTTドコモのパケ・ホーダイなど、通信使用料金の定額制プランが始まり、屋外でもインターネットを利用することが一般的になりました。
屋外でインターネットを利用するという今では当たり前の事が、3Gの普及を皮切りに進んでいったとも言えるでしょう。
また、この通信システムより携帯電話機のロム(本体の記憶装置)に電話番号を書き込む方式から、着脱可能なSIMカードに電話番号などの情報を保持する方式に変わっていきました。
この変化によりSIMカードの差し替えを行うことで、電話番号や契約プランを変えずに、同じ携帯通信事業者から販売される端末(機種)を使い回すことができるようになりました。
※auは除く。
これらのことから、中古の携帯電話機を取り扱う市場が徐々に増え始めていきました。
【仕様】
注:主に日本においての仕様について記述しています。
■通信速度
■通信方式
注:各通信事業者は3Gサービス終了を予定しており、使用周波数は縮小傾向にあります。
【今後の動向】
日本国内の各通信事業者は次世代通信規格(4G)の普及にともない、3Gサービスを終了する動きにあります。
各社が発表している3Gサービスの終了予定は次のとおりです。