この記事ではiPhoneのApple公式保証の種類・保証内容やそれぞれの差異について、解説しています。

こんにちは、スマ辞書ライターです。
iPhoneを購入しようとしたとき・購入したときに、端末の保証はどうすればよいのかな?と思った方は少なく無いと思います。
この記事ではそれぞれの保証内容や、差異について解説していきます。

【Apple公式の保証の種類は大きく分けて3種類】

Apple公式の保証は大きく分けると3つに分かれており、「限定保証」・「Apple Care+」・「Apple Care Serivces」となります。
この項目ではそれぞれの保証内容について、簡単にまとめていきます。

・限定保証

iPhoneを購入した時点(正確には初回起動時=アクティベーション)から1年間、付随する製品保証です。
自然故障などの際に、修理費用が免除になるなどの基本的な保証です。
提供元はAppleとなります。

・Apple Care+

追加料金を払うことで、限定保証の保証内容に「ガラス面の破損」や「水濡れ時の故障」などの修理・本体交換費用が安価で提供される保証内容です。
iPhoneを購入した時点(正確には初回起動時)から30日以内であれば、申し込むことができます。

Apple Care+には2つの種類があり、「修理費用が安価で提供される」プランである”Apple Care+ for iPhone”と、「紛失や盗難時に新しい機器が安価で提供される」保証内容が加わった、”Apple Care+ for iPhone 盗難・紛失”プランがあります。
提供元と追加料金の支払先はAppleです。

・Apple Care Services

追加料金(月額)を払うことで、「ガラス面の破損」や「水濡れ時の故障」などの修理・本体交換費用が安価で提供される保証内容です。
携帯通信会社でiPhoneを購入した時にのみ加入することができ、Apple Care+と異なりあと付けすることはできません
携帯通信会社の提供するラインナップは各々異なっており、「紛失や盗難時に新しい機器が安価で提供される」プランの提供有無や、加入特典として「iCloud+」が付随するプランなど、独自の内容が設定されています。
提供元と料金の支払先は各携帯通信会社です。

【限定保証とApple Care+/Apple Care Servicesの違い】

・保証範囲

限定保証の保証範囲は主に「自然故障」に限られます。
Apple Care+/Apple Care Servicesに加入している場合、「自然故障」以外の「過失による物損」などが起きた場合でも、安い自己負担額で修理サービスやエクスプレス交換(整備済み端末に店頭もしくは郵送で交換)を受けることができます。
Apple Care+/Apple Care Servicesのプランによっては「紛失・盗難時」も安い自己負担額で新しいiPhone(整備品)を受け取ることができます。

また、何らかの相談などでAppleサポートへ連絡を取りたい場合、Apple Care+/Apple Care Servicesに加入していると、優先的に担当者につなげてもらうことができます。

・保証期間

限定保証は購入(初めて端末を起動)から1年間です。
Apple Care+/Apple Care Servicesはプランによりますが、加入日から2年間もしくは月払いを継続している間、保証が有効です。

【修理費用の比較(限定保証とAppleCare+/AppleCare Services)】

2023年3月3日時点で現行モデルとなっている2機種を例示します。

・最上位モデルのiPhone14 Pro Maxのケース

故障の内容によっては修理費用の負担金額差として、最大91,400円の差があります。

・廉価モデルのiPhoneSE(第3世代)のケース

故障の内容によっては修理費用の負担金額差として、最大31,100円の差があります。

【Apple Care+とApple Care Servicesの違い】

・支払先

Apple Care+の加入・料金の支払いはAppleに対して手続き・支払いを行います。
Apple Care Servicesの加入・料金の支払いは、各携帯通信会社に対して、手続き・支払いを行います。

・保証範囲

1年間で受けることのできる修理サービスやエクスプレス交換の回数がApple Care+とApple Care Servicesでは異なる場合があります。
Apple Care+では安い自己負担額で受けることのできる修理サービスやエクスプレス交換を1年間で受けることのできる回数に制限がありませんが、Apple Care Servicesでは提供元※によっては1年間で修理サービスやエクスプレス交換を受けることのできる回数に制限があります。

※現状(2023年3月1日時点)では「au」以外の携帯通信会社が提供するApple Care Servicesでは、修理サービスやエクスプレス交換を受けることのできる回数はApple Care+同様、無制限となっています。
(参考情報:各携帯通信会社の提供するApple Care Servicesの比較[記事作成時点の新規加入可能なプランのみ])

・保証期間

Apple Care+は「2年買い切りプラン(2年経過後は月額支払いに移行可)」と「毎月支払う方法」の2つが用意されています。
「2年買い切りプラン」の場合は、Apple Care+を購入してから2年間・「毎月支払う方法」の場合はキャンセルするまで保証期間となります。
Apple Care Servicesは携帯通信会社のオプションとして提供されており、「毎月支払う方法」のみの提供です。
オプションを外すまで保証期間となります。

・返戻金の有無

Apple Care+では、2年間先払いプランの場合に限り、中途解約した場合に残期間やサービスの利用回数などをもとに、一部返金を受けることができる場合があります。

https://support.apple.com/ja-jp/HT202704

Apple Care+の月払いプランならびに、Apple Care Servicesでは、中途解約という概念がないため、サービスを利用しなかったなどの理由があっても返金を受けることはできません。

・その他特典
携帯通信会社が提供するApple Care Servicesでは、「物損時の修理費用を電子マネーで還元」・「iCloudの追加容量プランを提供」など、独自の付加サービスがついています。
提供元の携帯通信会社やオプションによって異なりますので、加入しようとしている・加入中のオプションを確認してみると良いでしょう。

【iPhone本体でApple Careの加入状況を確認する方法】

「設定」→「一般」→「情報」より、そのiPhoneのAppleCareの加入状況を確認することができます。
※Apple IDでサインインしている必要があります。

結果の表示例は次のとおりです。

【おわりに】

なんとなくでも、iPhoneの「限定保証」・「Apple Care+」・「Apple Care Serivces」の違いについて、おわかりいただけましたでしょうか?
iPhoneの修理は高額となるため破損経験のある方は、入っておいても損はないと思います。
※スマ辞書ライターは「Apple Care+」に入っていますが入った途端、修理が必要な場面に遭遇しなくなり、なんとも言えない気持ちです。

なお、「Apple Care+」・「Apple Care Serivces」には加入できるタイミングにかなり制限があります。
このタイミングを逃してしまった場合は、スマートフォンの保証もある携行品保険等に加入することも、一つの手段です。

スマ辞書ライターのおすすめはさくら少額短期保険の「モバイル保険」ですが、これらの商品についても加入条件や補償を受けることのできる金額・回数などが各社各サービスに定められていますので、比較をしつつ、ご自身で満足できる商品を選ぶことがなにより大事だと思います。

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

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【何が違う?】限定保証/AppleCare+/Apple Care Services【iPhone】” に対して2件のコメントがあります。

  1. 匿名 より:

    1年限定保証 におけるバッテリーの劣化は保証対象外です。
    製造瑕疵における問題のみが対象です

    1. admin より:

      こんにちは。
      コメントを投稿いただき、ありがとうございます。
      下記コメントについて、Appleサポートに問い合わせを行いましたので、結果を共有いたします。
      ==コメント内容==
      1年限定保証 におけるバッテリーの劣化は保証対象外です。
      製造瑕疵における問題のみが対象です
      ==========

      ==サポート問い合わせ内容==
      【スマ辞書ライターの質問】
      限定保証は購入日から1年以内の自然故障発生時に、修理費用がかからないなどの保証が含まれているかと思います。
      仮に、「バッテリー」が購入日から1年以内に「最大容量が79%以下」になったり、「著しく劣化しています」と表記されるようになった場合、そのバッテリー交換は限定保証のサポート範囲内になるのでしょうか?

      【Appleサポートの回答】
      結論から申し上げますと
      1年以内の劣化は異常であると考えておりますので
      外部から受けた要因がなければサポート範囲内です

      =============
      限定保証の対象期間内(購入から1年以内)に、「最大容量が79%以下」になったり、「著しく劣化しています」と表示される事は、
      「製造瑕疵の恐れあり」と判断されるケースになるのではないかと推測されます。
      このことより、限定保証においても限定保証が有効な期間(購入から1年以内)であれば、バッテリーの劣化についても保証対象となるものと結論づけられるものと考えます。

      参考になりましたら幸に存じます。

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