マインクラフトを複数人(最大4人)でプレイするための、マルチプレイサーバーをスマートフォンで擬似的に構築した方法について、手順・メリット・デメリットや実環境においての挙動をまとめています。
サーバーと言っても役割的な意味の「サーバー」を指しますので、読んでみてイメージと異なっていてもごめんなさい。

目次

【はじめに】

今回紹介する方法を要約すると、AndroidスマートフォンにマインクラフトBEをインストールして、みんなでAndroidスマートフォンのマインクラフトBEに保存されている「世界のデータ」に遊びに行くことにより、擬似的なマルチプレイサーバーとして稼働させようというお話です。

今回紹介する方法では、すべてUI(ユーザーインターフェース)上で操作することができ、特別な場合を除き「IP固定」や「ポート開放」の作業は不要です。
また、初期に発生する費用はいくらかありますが、VPSなどのように月額で発生する費用はありません。
(注:電気代・通信費やゲーム機のオンラインプレイ利用権[Switchオンラインなど]は除きます。)

【いままでの環境】

■いままでの環境

マルチプレイ疑似サーバーを運用する前までは、全台Nintendo Switchを用いてマルチプレイをしていました。
世界のデータ元(ホスト)も一緒に遊ぶ人(クライアント)もNintendo Switchのみといった構成です。

■なぜマルチプレイ疑似サーバーを運用することを検討したのか

なぜマルチプレイ疑似サーバーを運用することを検討したのか、その動力となる事象と考察を挙げていきます。

・障害が増えてきた

描写が遅い.... とても→そして「固まる」

(事象)
マインクラフトのセーブデータが50MBを超えてきたあたりから、描写が頻繁に途切れる・動作が非常に重たくなることや、フリーズするといった支障が頻発するようになりました。

(考察)
これらのことより、Nintendo Switchはホスト機として使用するに当たり性能不足ではないかと推測しました。

(対策)
ホスト専用機としてNintendo Switch以外の機器を設けることで、この事象は解決できるのではないかと考えました。

・一緒に遊ぶ人(クライアント)がいつでも遊べる環境を作りたかった

(事象)
一緒にマインクラフトで遊んでいる人(クライアント)が一緒にプレイしているマインクラフトの世界で遊びたいと思ったとき、世界のデータ元(ホスト機)もマインクラフトを起動していなければなりません。
実現しようと思い、Nintendo Switchでマインクラフトを常時起動していても、無操作が2~3時間続くと、突如フリーズすることや、回線切断が生じることがわかりました。

(考察)
無操作が2〜3時間続くと「フリーズ」や「回線落ち」するのか考えてみました。

(1)Switch Online(オンラインプレイの利用権利用環境)の仕様により、一定時間の無操作により強制的にオンライン接続が切断される可能性がある。
(2)Nintendo Switch本体側において、一定時間の無操作により強制的にオンライン接続が切断される可能性がある。
(3)Nintendo Switch本体側において、経時的に累積する何かによって、処理落ちが発生する可能性がある。

(対策)

これらのことより、ホスト側をNintendo Switchに依存しない手段をとることで、改善されるのではないかと考えました。

【構築した環境】

構築した環境ではマインクラフトBEのホスト(「世界のデータ保有端末」)をNintendo SwitchからAndroidスマートフォンに置き換えています。
Androidスマートフォンに「マインクラフトBE」をインストールし、「世界のデータ」をNintendo Switchから移行し、常時起動させています。

一緒に遊ぶ人(クライアント)はAndroidスマートフォン側のマインクラフトBEで稼働している「世界のデータ」へ遊びに行くといった方法で、マルチプレイ環境を構築しました。

なお、今回ホスト専用機として使用している端末は「Pixel3a」です。
中古ですと1万円〜から出回っている印象です。

【改善された点と改善が必要な点】

■改善された点

・動作が軽快になった(障害も減った)
ホスト機として使用する機種のスペックによると思いますが、ホスト機を「Pixel 3a」にすることにより、一緒に遊ぶ人側の動作が非常に軽快になりました。
また、描写の読み込み遅延・動作が重くなることやフリーズすることが非常に少なくなりました。
※完全に解消されたわけではありませんが、描写の読み込み遅延等が発生してもすぐに回復・復帰するようになりました。

・切断時間の大幅延長
Nintendo Switchの場合、2~3時間程度で回線切断が発生しましたが、Androidスマートフォンをホスト機として使用した場合、48時間程度無操作でも(だれも遊びに来なくても)、回線切断は発生せず、一緒部遊ぶ人(クライアント)から接続できないといったことが少なくなりました。
また、リモートアクセスソフトである「Team Viewer」を併用することで回線切断したとしても、復帰が遠隔で行うことができ、容易になりました。(詳細は後述します。)

■改善が必要な点

・バックアップ方法の確立

現時点ではマインクラフトBEの「世界のデータ」をバックアップする手法が確立していません。
スマートフォンが突然死した場合の対策が取れていない状況が続いています。
対策としては環境バックアップソフトの「Helium」などを検討しています。
※検証を引き続き行いたいと思います。

・5人以上でプレイできるようにしたい

Android版のマインクラフトBEはマルチプレイ同時プレイ人数が5人までとなっています。
また、内1人分はホスト側のプレイヤーとして占有されるため、事実上4接続までしか対応していません。
今回紹介する方法では、5人以上でプレイすることができないため、何らかの方法で同時プレイ人数を増やすことができないかなと考えています。
※おそらく難しそうですが、、、

【必要なものと発生する費用(コスト)について】

今回紹介する方法で必要となるものとコストは次のとおりです。
・Androidスマートフォン
※既存で利用に耐えうるスマートフォンがあれば、このコストはかかりません。

・マインクラフトBEのソフト代(Google Play)
※すでにAndroid版マインクラフトBEを購入済みの場合は、このコストはかかりません。

・Realms(レルムズ)のサブスクリプション(移行)
※試用期間が設定されているため、初回利用の場合は試用期間中に作業を完了させ、定期購読の解除を行えばこのコストはかかりません。
すでに試用期間を使用済みの場合は、2人用Realmsに加入(395円〜)すると安く済ませられるでしょう。
いずれにしても、「世界のデータ」を移行し終えましたら、定期購読(サブスクリプション)をすぐに解約し、無駄なコスト発生を防ぎましょう。

【どんな作業をしたのか(大まかな流れ)】

作業内容を大まかにまとめると、次のとおりとなります。

・下準備と「世界のデータ」移行

(1)マインクラフトBEを購入・インストールする+Microsoftアカウント設定・初期設定を行う
(2)Realmsのサブスクリプションに加入する。(データ移行のため)
(3)「(1)でログインしたMicrosoftアカウント」でNintendo Switch版マインクラフトBEにログインする。
(4)Nintendo Switchに保存されている「世界のデータ」をRealms(レルムズ)にアップロードする
(5)Realms(レルムズ)にアップロードされた「世界のデータ」をAndroidスマートフォンにダウンロードする。

・実環境の準備とホスト側、クライアント側の接続(プレイ)準備

(6)Androidスマートフォンをマルチサーバーとして活用するため、電源設定をする。(スリープにさせない設定)
(7)クライアント側に「任意のMicrosoftアカウントとゲーマータグ」を設定してもらう
(8) Androidスマートフォン(ホスト機)と一緒に遊ぶ機器(クライアント機)で相互にフレンド登録を行う

・実環境運用開始と保守

(9)テストプレイを実施する。(データが正しく移行されているかを確認する)
(10)Team Viewerをインストールする※任意・推奨

・後始末

(11)「世界のデータ」移行・「クライアントアクセス確認」・「動作確認」が完了したことを確認しRealmsの定期購読(サブスクリプション)を終了する

といった流れです。

ここからは詳しい手順について解説していきます。

実際の作業詳細

※TeamViewerを使ったリモートアクセス対応条件について、導入しようと思っている方は先に(10)を確認してください。
 必要に応じてAndroidスマートフォンのダウングレードなどを行った上で、作業を進める必要があります。

※この手順を行ったからといって、必ず成功するかはお約束できません。
 Androidスマートフォンのスペック・機種やネットワーク環境・一緒に遊ぶ機器など様々な要因により、この方法を使えない可能性があります。

(1) マインクラフトBEを購入・インストールする+Microsoftアカウント設定・初期設定をする

まずはMinecraftをAndroidスマートフォンに導入し、初期設定を行っていきます。

手順1:
Google PlayでMinecraftを購入し、インストールを行います。
(Minecraft - Google Play)
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.mojang.minecraftpe

手順2:
インストールが完了しましたら、Minecraftを開きます。

手順3:
Microsoftアカウントでログインをするため、「無料でサインイン」をタッチします。

手順4:
アプリ内でブラウザが開きます。
「サインイン」をタッチします。

手順5:
Microsoftアカウントでログインします。
※アカウントを持っていない場合は、新規作成した上でこの手順を行います。

手順6:
初めてXboxサービスを利用する場合は、ゲーマータグの設定を求められます。
好きなゲーマータグを入力・選択して、「→」をタッチします。
※すでにゲーマータグが設定されている場合は、この行程は省略されます。

手順7:
セットアップが完了、またはすでにゲーマータグが設定されている場合に表示されます。
「始めましょう」をタッチしてください。
この行程まで完了すると、自動的にMinecraftアプリにリダイレクト(画面が遷移)され、ログインが完了します。

ここからはMinecraftの「世界のデータ」を始めとする、セーブデータの保存先を変更する設定を行います。
この作業を行うことで、Androidのファイルエクスプローラーから、Minecraftのセーブデータにアクセスすることができるようになるため、バックアップや移行作業が楽になります。
※この設定を行うことで「世界のデータ」は、"内蔵ストレージ/games/com.mojang/minecraftWorlds/"に保存され、アクセスすることができます。

手順8:
まずはゲームタイトル画面から「設定」をタッチしてください。

手順9:
「プロフィール」→「ファイルストレージの場所」の順にタッチします。
デフォルトでは”アプリケーション”となっているため、「外部」に変更します。

手順10:
Minecraftに対して、「端末内の写真、メディア、ファイルへのアクセス権限」を「許可」します。
「許可」をタッチしてください。

次の作業へ進みましょう。

(2)Realmsのサブスクリプション(定期購入)に加入する。

Switchなどのゲーム機器からMinecraftの「世界のデータ」を移行するためにRealms(レルムズ)を使用します。
Realmsは10人までのマルチプレイをサポートする、有償の公式サーバーです。
「世界のデータ」を1つに限りアップロード・ダウンロードすることができるため、移行作業に用いることができます。
この作業では、「Realms」の利用するための手続きを行っていきます。

手順1:
タイトル画面より「遊ぶ」をタッチします。

手順2:
「Realms Plus」の項をタッチしてください。

手順3:
「無料試用版を始める」をタッチします。
※すでに「無料試用」を利用したことがある場合は、表示が異なります。

手順4:
利用条件の「同意する」をタッチし、チェックを入れます。
そのあと、「無料試用版を始める」をタッチします。

手順5:
Google Playのホップアップが現れます。
画面に従い、定期購入の手続きを進めます。

手順6:
定期購入の手続きが完了しましたら、タイトル画面に戻りましょう。
次の作業へ進みましょう。

(3)「(1)でログインしたMicrosoftアカウント」でNintendo Switch版マインクラフトBEにログインする。

この作業は、Switchなどのゲーム機器からRealmsへ「世界のデータ」をアップロードするための下準備です。
Realmsに加入しているMicrosoftアカウントを用いてゲーム機器にログインします。

すでに異なるMicrosoftアカウントでログインしている場合
タイトル画面より、「設定」→「プロフィール」→「Microsoftアカウントからのサインアウト」の操作により、ログアウトしてください。

手順1:
タイトル画面より「Microsoftアカウントでサインイン」を選択します。

手順2:
サインイン用のURLとコードが表示されます。
スマートフォンやパソコンなどからURLへアクセスし、コードを入力してください。

手順3:
正しくコードを入力すると、Microsoftアカウントのログイン画面が表示されます。
作業(1)でログインしたMicrosoftアカウントの情報でログインします。

ログインに成功すると、「完了しました」とブラウザ上に表示されます。
1分程度でゲーム機側のログインが完了します。
無事ログインできましたら、次の作業へ進みましょう。
※もし、ゲーム機側でログインされない場合は、手順1からやり直してください。

 (4)Nintendo Switchに保存されている「世界のデータ」を Realms(レルムズ)にアップロードする

この作業では、Switchなどのゲーム機器からRealmsへ「世界のデータ」をアップロードします。
移行に当たり、注意事項があります。
(注意事項)
①移行後の世界では一緒に遊ぶ人は新規プレイヤーとして参加することとなるため、持ち物はリセットされます。
 大事なアイテムなどは予めチェストなどに保管してください。(怠ると持ち物がロストします。)
②移行後の世界に初めて遊びに行くとき、任意の場所からスタートします。
 あらかじめ拠点などのランドマークの座標を確認しておきましょう。(迷子になります。)
 座標を表示していない場合は、次の設定でプレイ画面に表示されるようになります。

プレイ画面から→「設定」→「ゲーム」→"「座標の表示」をONにする"

手順1:
タイトル画面から「遊ぶ」を選択します。

手順2:
「Realmsの世界」の横にある「✎鉛筆マーク」をタッチします。

手順3:
「ゲーム」タブ→「世界を置き換え」を選択します。

手順4:
「確認」をタッチします。
(注意)すでにRealmsに「世界のデータ」がある場合、上書きされます。

手順5:
アップロードする世界を選択します。
アップロードする世界は「みんなで遊ぶため(遊んでいる)世界」を選択します。

手順6:
アップロードが開始されます。
※アップロードができない場合のトラブルシューティング策は、もう少し下の(補足情報)で解説しています。(Nintendo Switchに限る)

「レベルエクスポート完了」と表示されましたら、「世界のデータのアップロード」が完了しています。
タイトル画面まで戻り、次の作業へ進みましょう。

(補足情報)レベルエクスポート失敗・エラー発生時の対応策(Switch向け)

Nintendo Switchから「世界のデータ」をアップロードする際、結構な頻度でエラーが発生します。
自身が遭遇したエラーは「レベルエクスポート失敗」です。
エラー発生時に改善できる可能性のある作業について、作業手順を説明していきます。
【念の為、オンラインバックアップを取ります。 オンラインバックアップを取らない場合は「手順5」から進めてください。】
手順1:
Nintendo Switchの「設定」を開きます。

手順2:
「データ管理」→「セーブデータのお預かり」の順に選択します。

手順3:
ゲーム一覧が表示されます。
「Minecraft」を選択します。

手順4:
「セーブデータのバックアップ」を選択します。

手順5:
バックアップが完了しましたら、「設定」画面まで戻ります。
「データ管理」→「ソフトの詳細管理」の順に選択します。

手順6:
ゲーム一覧から「Minecraft」を選択します。

手順7:
「データの破損チェック」を選択します。
→ゲームデータの破損チェックが始まります。

手順8:
破損チェックが完了しましたら壊れたデータの有無を問わず「再ダウンロードをする」を選択します。

手順9:
ソフトの再ダウンロードが完了するまで待ちます。

(完)
ソフトの再ダウンロードが完了し次第、再度Minecraftを開き、アップロード作業を再度実施します。
多くの場合はアップロードに成功します。

(5)Realms(レルムズ)にアップロードされた「世界のデータ」をAndroidスマートフォンにダウンロードする。

この作業では、作業(4)でアップロードした「世界のデータ」をAndroidスマートフォンにダウンロードし、保存します。

手順1:
AndroidスマートフォンのMinecraftを開き、タイトル画面から「遊ぶ」を選択します。

手順2:
「Realmsの世界」の横にある「✎鉛筆マーク」をタッチします。

手順3:
「ゲーム」→「世界をダウンロード」の順に選択します。

手順4:
「世界のデータ」のダウンロードが始まります。
ダウンロードが完了するまで、待ちます。

手順5:
ダウンロードが完了すると、「すべて完了」と題されたポップアップが表示されます。
「行こう」をタッチし、データが正しく移行されたかを実際にプレイしてみて確認してみましょう。
確認の必要な項目については、後述します。

データ移行が正しく行われているか、次の通り検証しましょう。

①データサイズの確認
移行元の世界と移行後の世界で、「世界のデータ」のデータサイズが大きく減少していないことを確認しましょう。
なぜか、データサイズが少し減りますが、仕様のようです。

②オブジェクトのチェック
移行元と移行先でオブジェクト(自分たちの作った建造物等)の減少や損失がないことを確認しましょう。

問題なくデータ移行ができていることを確認しましたら、次の作業へ進めましょう。

(6)Android(ホスト機)側の電源設定をする。

この作業では、Androidスマートフォンを常時起動・常時オンライン接続するための設定を行います。
この設定を行い、Minecraftをプレイしている状態にしていることで、一緒に遊ぶ人がいつでも「世界のデータ」へ遊びに行くことができるようになります。
※Androidスマートフォンの発売メーカーなどによって、表示や文言・設定の場所が異なります。
この記事では「Pixel3a」の設定画面を用いて解説していきます。

・まずは「開発者オプション」を有効にします。

手順1:
「設定」を開きます。

手順2:
「デバイス情報」を開きます。

手順3:
ビルド番号の項目を探します。
みつかりましたら、ビルド番号の行を連打します。(7回以上)

手順4:
PINコードやパターンロックのパターンを求められましたら、入力します。

手順5:
「これでデベロッパーになりました」と表示されましたら、「設定」画面のトップへ戻ります。

手順6:
「システム」をタッチします。

手順7:
「開発者向けオプション」を開きます。

手順8:
「スリープモードにしない」を有効(ON)にします。
この設定を行うことで、電源接続中はスリープモードに移行しなくなります。

(補足情報)画面の輝度は下げておきましょう。

作業(6)を行うことで、常時画面が点灯している状態になります。
画面の明るさ(輝度)を低くしておくことで、画面の焼付けを防げる可能性が高まります。
また、本体の発熱を抑えることができ、機器の長寿命化・省電力化に微力ながら役に立つでしょう。

ここまでの設定が完了しましたら、次の作業を進めましょう。

(7)一緒に遊ぶ機器(クライアント)側に「任意のMicrosoftアカウントとゲーマータグ」を設定してもらう

この作業では、一緒に遊ぶ機器に任意のMicrosoftアカウントでログインします。
また、ゲーマータグを確認する作業も併せて行います。
※データ移行元のゲーム機も一緒に遊ぶ機器に含まれる場合は、同様の作業が必要です。
※すでに任意のMicrosoftアカウントでログインしている場合は、ログイン作業は不要です。

(注意)
一緒に遊ぶ機器では、AndroidスマートフォンのMinecraftでログインしたMicrosofアカウント以外を利用します。

手順1:
タイトル画面より「Microsoftアカウントでサインイン」を選択します。

手順2:
サインイン用のURLとコードが表示されます。
スマートフォンやパソコンなどからURLへアクセスし、コードを入力してください。

手順3:
正しくコードを入力すると、Microsoftアカウントのログイン画面が表示されます。
作業(1)でログインしたMicrosoftアカウントの情報でログインします。

ログインに成功すると、「完了しました」とブラウザ上に表示されます。
1分程度でゲーム機側のログインが完了します。
無事ログインできましたら、次の作業へ進みましょう。
※もし、ゲーム機側でログインされない場合は、手順1からやり直してください。

手順4:
Microsoftアカウントへログインに成功すると、タイトル画面にゲーマータグが表示されます。
ゲーマータグは次の作業で必要となるため、メモなどを取り控えてください。

一緒に遊ぶ機器(クライアント側)に対して、Microsoftアカウントのログインが完了しましたら、次の作業へ進みましょう。

(8) Androidスートフォン(ホスト機)と一緒に遊ぶ機器(クライアント機)で相互にフレンド登録を行う

この作業はAndroidスマートフォン(ホスト機)と一緒に遊ぶ機器(クライアント側)を相互フレンド登録をすることで、ゲーム内でつなげるために行います。

手順1:(Androidスマートフォン[ホスト機]の操作)
タイトル画面より「遊ぶ」を選択します。

手順2:(Androidスマートフォン[ホスト機]の操作)
「フレンド」タブ→「フレンドを追加」を選択します。

手順3:(Androidスマートフォン[ホスト機]の操作)
一緒に遊ぶ機器(クライアント)のゲーマータグを入力します。
※作業(7)で確認した内容を用います。

手順4:(Androidスマートフォン[ホスト機]の操作)
検索結果が表示され、一緒に遊ぶ機器(クライアント)のゲーマータグで相違ないことを確認し、「フレンド追加」を選択します。

===手順2〜手順4の操作は、一緒に遊ぶ機器の台数(アカウント)分、実施します。===

手順5:(Androidスマートフォン[ホスト機]の操作)
一緒に遊ぶ「世界のデータ」へのアクセス権を設定します。
「世界」タブ→一緒に遊ぶ世界の横にある「✎鉛筆マーク」をタッチします。

手順6:(Androidスマートフォン[ホスト機]の操作)
「マルチプレイ」→「Microsoftアカウント設定」の設定を確認します。
「フレンドのみ」または「フレンドのフレンド」に設定します。
===次の手順からは一緒に遊ぶ機器(クライアント)の操作です。===

手順7:(一緒に遊ぶ機器[クライアント]の操作)
タイトル画面より「遊ぶ」を選択します。

手順8:(一緒に遊ぶ機器[クライアント]の操作)
「フレンド」タブ→「フレンドを追加」を選択します。

手順9:(一緒に遊ぶ機器[クライアント]の操作)
Androidスマートフォン(ホスト機)のゲーマータグを入力します。

手順10:(一緒に遊ぶ機器[クライアント]の操作)
検索結果が表示され、Androidスマートフォン(ホスト機)のゲーマータグで相違ないことを確認し、「フレンド追加」を選択します。

Androidスマートフォン(ホスト機)と、すべての「一緒に遊ぶ機器(クライアント)」側の相互フレンド登録が完了しましたら、いよいよ実環境を用いたプレイを始めることができるでしょう。
次の作業へ進みましょう。

(9)テストプレイの実施

先程までの作業を行うことで、下準備は完了しています。
この作業は、実環境を使ったテストプレイを行います。

手順1:
Androidスマートフォン(ホスト機)側で「みんなで遊ぶ世界」を開いておきます。
※「スリープにならないようになっていること」・「インターネットに常時接続されていること」が必要です。
詳しくは作業(6)を確認してください。

手順2:
一緒に遊ぶ機器(クライアント)側で、オンラインのフレンドに「Androidスマートフォン(クライアント)」の「世界のデータ」が表示されていることでしょう。
当該の「世界のデータ」を選択して、遊びに行きましょう。

手順3:
問題なく世界のデータに接続できるか確認します。

手順4:
Androidスマートフォン上の「一緒に遊ぶ世界」に接続することができ、正常に動作することを確認しましょう。
問題なく動作すれば「マルチプレイ疑似サーバーの構築」は成功です。
大変お疲れさまでした。

※接続に関するトラブルシューティング的な内容は、素材となるような事象が生じなかったため、この記事では用意していません。
一般的なマルチプレイができない場合の問題対処法を検索エンジンで探し、対処法を模索してください。

(注意事項)
・任意の場所からスタートするため、拠点等まで自力で移動する必要があります。
・持ち物は「移行前の世界のデータ」からは引き継がれません。

Androidスマートフォンのリモートコントロールを導入したい場合は作業(10)へ、
リモートコントロールが不要・導入できない環境の場合は作業(11)へ進みましょう。

(10)TeamViewerの導入

TeamViewerとは、パソコンやAndroidスマートフォン・タブレットなどの機器を遠隔操作できるサービスです。
インターネットを介して双方を接続するため、外出先や保守を委任した人の自宅などから、機器を遠隔操することができます。
個人利用は無償となっています。
このサービスをMinecraftのホスト機となるAndroidスマートフォンに導入することにより、Minecraft特有の回線切断(一緒に遊ぶ機器から世界の一覧に表示されなくなる状態)からの復帰や、Minecraftのアップデート対応を遠隔で行うことができるようになることから、導入を推奨します。

常にAndroidスマートフォンの近くにいる環境でない場合に、一緒に遊ぶ人達への障害を最小限にすることができ、大変有意な機能です。

動作例

TeamViewer導入可否の検討フロー

TeamViewerは端末の操作がほぼフルでできることから、利用できる機種が限られています。
次のフローに従い、自分が使用している機種が「完全リモート操作が可能」か否かを検証してみてください。

・使用しようとしている機種のメーカーがサポートされているかどうかは次のリンクから確認できます。
https://community.teamviewer.com/Japanese/kb/articles/4730

・Android10以降のOSが搭載されている機種では、自動リモートアクセスが利用できません。
Android9以下のOSであれば、「コンテンツのキャプチャを開始するためのホップアップ」を手動で確認・操作すれば、「次回以降は確認しない」オプションがあるため、2回目以降の接続では自動的にリモートアクセス・コントロールが立ち上がります。

しかしながら、Android10以降において、「コンテンツのキャプチャを開始するためのホップアップ」に「次回以降は確認しない」のオプションが選択できなくなってしまったために、自動的にリモートアクセス・コントロールが立ち上がらなくなってしまいました
現時点での対応策としては、Android10以降を搭載したスマートフォンは、Android9以下にダウングレードすることのみとなります。
※発売時よりAndroid10を搭載している端末では、事実上「自動的にリモートアクセス・コントロール」する機能は非対応ということになります。

TeamViewer導入

先述した内容も踏まえて、TeamViewer対応機種である場合は、次の手順で導入します。

手順1:
Playストア経由で「TeamViewer Host」をダウンロード・インストールします。
Team Viewer Host -Playストア
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.teamviewer.host.market&hl=ja&gl=US

手順2:
初回立ち上げ時に「Add-On」のインストールを求められます。
「ダウンロード」をタッチします。

手順3:
TeamViewer Universal Add-Onをダウンロード・インストールします。
※Add-Onはメーカーによって利用するアプリが異なるため、手順2の「ダウンロード」から進むことで自動的に適切なアプリへ誘導されます。

手順4:
Add-Onのインストールが完了すると、有効化の設定を求められます。
「ENABLE」をタッチします。

手順5:
「TeamViewer Universal Add-On」をタッチします。

手順6:
ユーザー補助の必要な権限について表示されます。
「OK」をタッチします。

手順7:
TeamViewer HostアプリにTeamViewerアカウントを用いてログインします。
アカウントを持っていない場合など、新規に作成する必要がある場合は、アカウント作成しましょう。
アプリ(クライアント・ホスト)からの作成もできますが、ブラウザからアカウント作成したい場合は、次のリンクからサインアップできます。
https://login.teamviewer.com/LogOn#register

手順8:
二段階認証を求められます。
多くの場合はEメールにURLが送付されクリックし、信頼できるデバイスであることを送信することで二段階認証をクリアできます。

手順9:
再度、TeamViewer HostアプリにTeamViewerアカウントを用いてログインします。

手順10:
様々なデバイスからAndroidスマートフォンへアクセスしてみましょう。
リモートアクセスを行う側にもTeamViewerアプリを導入する必要があります。
アプリのダウンロードは次のリンクから行うことができます。
https://www.teamviewer.com/ja/

手順11:
リモートアクセスに成功すると、Androidスマートフォン側にホップアップが表示されます。
「次回から表示しない」にチェックを入れ、「今すぐ開始」をタッチします。
この操作を行うことで次回以降はAndroidスマートフォンを操作することなく、自動的にリモートアクセス・コントロールが可能となります。
実際に操作ができることを確認し、次の作業へ進みましょう。

※Android10以降の端末では、「次回から表示しない」オプションが利用できないため、リモートアクセス・コントロールを行う前に、承認操作が都度必要となります。

(11)後始末(Realmsの定期購入を解約)

「世界のデータ」を移行するために用いたRealmsの定期購入を解約します。
Minecraftマルチプレイ疑似サーバーが問題なく稼働していれば、基本的に使うことはありません。
Realmsは月額料金が発生するため、ここまでの作業を行い、動作検証もクリアしているのであれば、速やかに定期購入を解約しましょう。

手順1:
Androidスマートフォンから「Playストア」を開きます。

手順2:
画面の右上のアカウントアイコンをタッチします。

手順3:
お支払いと定期購読をタッチします。

手順4:
Minecraftをタッチします。

手順5:
「定期購入を解約」を探し、タッチします。
※キャプチャを取り忘れてしまいました。

手順6:
「定期購入を解約」をタッチします。
→定期購入を解約した旨の表示を確認できれば完了です。

ここまでの作業でマルチプレイ疑似サーバーの構築作業は終了です。
長い行程、大変お疲れさまでした。

【運用中に発生した事象のまとめ】

■オンラインのフレンドに表示されなくなる事象

(事象の詳細)
Androidスマートフォンの「世界のデータ」に誰もアクセスしない時間が36時間〜48時間程度あると、オンラインのフレンドに表示されなくなります。
おそらく何らかの回線切断が生じているものと考えられます。

(対処法)
・1日1回、誰かがAndroidスマートフォンの「世界のデータ」にアクセスする。
・「オンラインのフレンド」に表示されなくなった場合は、Androidスマートフォン側のMinecraftを「セーブ」の上ゲームを終了させ、再度立ち上げることで「オンラインのフレンド」に表示されるようになります。
→この操作はTeamViewerで行うことができます。

■TeamViewerのオンライン端末一覧に表示されなくなる事象

(事象の詳細)
Androidスマートフォンの無操作時間が72時間〜120時間程度継続すると、TeamViewerのオンライン端末一覧に表示されなくなります。
TeamViewer Hostの待機時間に上限があるものと考えられます。

(対処法)
この事象に遭遇した場合は、手動でTeamViewer Hostアプリを再起動する必要があります。
長期間Androidスマートフォンから遠ざかることがわかっている場合は、2〜3日に1回はTeamViewerで接続してあげることで、対策できます。

■バージョン不一致では接続できない

(事象の詳細)
Androidスマートフォン(ホスト機)と一緒に遊ぶ機器(クライアント)のMinecraftのバージョンが異なる場合、「世界のデータ」にアクセスすることができなくなります。

(対処法)
Androidスマートフォン(ホスト機)または一緒に遊ぶ機器(クライアント)のMinecraftバージョンを揃えましょう。

【おわりに】

この記事は今後も拡充していこうと思っています。
特に「バックアップ関連」と「5人以上のプレイ対応」については、注視・検証を行っていきたいです。
もし、実際にこの手順を行って「成功」・「不成功」や「困りごと」がありましたら、コメント欄などにいただけると検証しようかなと思うこともあるでしょう。

楽しくストレスレスなMinecraftライフを楽しんでください!

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