【はじめに】
ふと疑問に思いました。
"EIDを事前に登録せずとも利用できる携帯通信会社の場合、1つのeSIMアクティベーションコード(QRコードや認証情報)をほぼ同タイミングで2つの端末に登録しようとすると、どのようなことがおきるのか?"
さて、検証してみましょう。
【検証に用いる材料】
・eSIMプロファイル提供元
楽天モバイル(MNO)のeSIMプロファイルダウンロード用QRコード
・使用するeSIM対応機器
Pixel4aとiPhone12
【検証内容】
楽天モバイル(MNO)のeSIMプロファイルダウンロード用QRコードを2つの機器で同時に読み取った場合に、どのような挙動をするのか?
【結果1】
片方の機器はeSIMプロファイルのダウンロードに成功し、通信回線のアクティベートに成功しました。
もう一方の機器はコードが使用済み(無効)となっている旨の表示がされ、eSIMプロファイルのダウンロードに失敗しました。
【結果2】
再検証時に悲惨な事象が発生しました。
片方の機器ではeSIMプロファイルのダウンロードが完了せず、強制的に設定アプリケーションを終了させました。
※もう一方の機器はコードが使用済み(無効)となっている旨の表示がされ、eSIMプロファイルのダウンロードに失敗しました。
ここで問題が生じました。
eSIMプロファイルのダウンロードは完了しませんでしたが、再度QRコードを使用することもできなくなりました。
未開通ながら、eSIMプロファイルのダウンロードもできなくなってしまいました。
この事象は新しいeSIMアクティベーションコード(QRコードや認証情報)を発行してもらうことで、解決しました。
【まとめ】
1つのeSIMアクティベーションコード(QRコードや認証情報)をほぼ同タイミングで2つの端末に登録しようと試みた場合は、先に処理が通った端末にeSIMプロファイルがダウンロードされる結果となりました。
ただし何らかの理由(通信事業者側の競合処理がうまくいかなかった等)でeSIMプロファイルがダウンロードできなかった場合は、先に処理が通った端末であってもeSIMプロファイルのダウンロードは成功せず、eSIMプロファイルの再発行を依頼する必要がでてきます。
※楽天モバイル(MNO)において、eSIMプロファイルダウンロード用のQRコードを再発行する場合は、チャットサポートで完結しました。
「 eSIMプロファイルダウンロード用のQRコードが無効と表示され、開通できない」旨を伝えることで、対応してもらえました。
なお、eSIMプロファイルのダウンロードに失敗した場合でも、端末側には完了しなかったeSIMプロファイルダウンロードに関するデータは残らず、影響することはありませんでした。
以上、ショートコラムですが、お探しになった情報を得られたようであれば幸いです。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。